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【雑記】定義づけ、範囲の明確化が大切だって話

本を買いました。

紀伊國屋で買ったらノートとカレンダーがついてきた。かわいい。

ずっと前にTwitterで誰かがおすすめしていて気になっていました。
図書館では扱いがなくて、古本屋で探しても見つからず忘れかけていたのですが、先日紀伊國屋で見かけて思わず購入に至りました。

AWSそっちのけで読書に耽っています。ダメなやつです。
ただ、まだ序盤ですが思ったことがあるので、メモとして残しておきます。


別の本を思い出した

この本を読んでいる時に、以前読んでいた(現在は再度積読になってしまっている)ある本を思い出しました。
それは、「ストーリーとしての競争戦略」です。
以前、丁寧に読書メモをつけていた、コレです。

今は完全積読になっているのですが、理由は明白です。それは「電子書籍で購入したこと」。
小説や軽いものなら良いのですが、難しめの本(ハイライトを引いたり付箋を貼りながら読み進めたい本)については、電子書籍は向かないと思いました。
こちらも古本で探しているのですが、もうちょっと安いのないかなぁと思っている間に手が遠のいている・・・よくない。

企業戦略とプロダクトマネジメント、まぁ関連はあるのですが、思い出した理由というのはそこではありません。

「何について話すのか」を最初に示す

「プロダクトマネージャーのしごと」の1章は「プロダクトマネジメントの実践」というタイトルですが、こんな節があります。

1.1 プロダクトマネジメントとは?
1.2 プロダクトマネジメントではないこと

Matt LeMay/プロダクトマネージャーのしごと

はじめに「プロダクトマネジメントとは何であって、何でないのか」を説明しています。
これが「ストーリーとしての競争戦略」と同じだと思ったわけです。

「ストーリーとしての競争戦略」も、第1章「戦略は『ストーリー』」の中にこんな節があります。

「ストーリー」とは何ではないのか
 1 「アクションリスト」ではない
 2 「法則」ではない
 ・
 ・

楠木建/ストーリーとしての競争戦略

どちらもはじめに「何について話すのか」が書かれていて、それを説明するときに「それが何であって、何ではないのか」という説明の仕方をしています。
何が良いって、この説明の仕方は非常に理解しやすいんです。

「ストーリーとしての競争戦略」の記事にも書いたけど、ソシュールを思い出すよね。

何かを定義することは、それが「何でないのか」を考えることが大事なんですね。

何について話しているのかわからない時

雑談だろうが会議だろうが、話がヒートアップしてくると、ふと「今何の話をしてるんだっけ」と疑問に思う時があります。
雑談中に「・・・ごめん、それって何の話だっけ?」とか、会議中に「今の話は今回の件に限定したことでしょうか、それとも今後もでしょうか」とか。
ただひたすら聞き役に徹する方が良い場合もあるかもしれないけれど、そもそもの部分にハテナが発生してしまうと、そこが気になってしょうがないんですよね。

そういう時は原点に立ち返ることは正しいと、私は思っています。
そもそもの思いとして、正しく理解したい。適当に聞き流すのではなく、正しく理解して、ちゃんと考えたい。そう思うことはおかしくないとオモウ。

多分、思いとしては正しい。けれど、聞き方として100点ではない。

なぜなら、こういう場合は話している本人も「何について話しているのか」を明確に定義づけできていなかったり、理解できていなかったりするからです。
そういう人の場合、質問することで話がさらにこんがらがったり、まれだけど怒っちゃう人もいる(困ったもんだ)。

だから、そういう人の場合は聞き方を工夫した方が良いみたい。
「プロダクトマネージャーのしごと」にも「なぜ?」という質問の仕方は避けるように書いてあったし、今回の件も「何?」とは聞かない方がよくて、「この場合はどう?」とか「これについて言ってる?」とかいう質問の方が良さそう。

おわりに:見方は人それぞれだから。

事実は1つでも解釈の仕方が人それぞれであるように、同じことについて喋っていても頭の中は違っていたりします。
ベン図の重なった部分について話しているだけで、お互いの集合はイコールではないことは、実は結構あります。
それ自体は悪いことではなく至極当たり前なのだけれど、それが同じだと誤認識した状態で物事を進めてしまうのはヨクナイ。

誰かに対する「そんな人だとは思わなかった!」という怒りのうち、いくつかはコレが原因なのかもしれないな。と思いました。
そして、「そんな人だとは思わなかった!」という怒りをめったに抱かない私は、多分初めから自分と相手の集合がイコールではないというスタンスなのだと思います。

人と同じことは嬉しいのかもしれないけれど、それは同じではないことが普通だからこそ感じる喜びだよね。

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