次世代インフラとしてPaas、IaaSに注目
・ITシステムをインターネット経由で利用できるクラウドサービスは、
主にSaaS、PaaS、IaaSの3つに大別される。
・SaaSはインターネットに接続するだけで利用可能であるため導入が
しやすい反面、完成されたサービスを利用するため自由度は低い。
・IaaSは必要なインフラ基盤をカスタマイズできるため自由度は高いが、
専門知識が必要で導入のハードルは高い。
・今後はAIやIoTの進展により、大容量データの高速処理等が可能な
インフラ環境が求められると考えられ、
クラウド市場ではPaaS、IaaSの拡大が期待される。
・19年の世界のパブリッククラウドの売上高は18年予想比17.3%増と順調に
拡大を続けると予想されていて、
なかでもIaaSは同27.6%増の成長が見込まれている。
・PaaS、IaaSは仮想サーバーやストレージをはじめ、データベース管理、
ビッグデータ解析、AI、IoTなど事業領域が幅広く、
IaaS市場では、「AWS」を展開するアマゾンの存在感が大きい。
これに続き、マイクロソフトの「アジュール」
アルファベットの「グーグル・クラウド」が挙げられる。
・アマゾンのAWSの売上高は18年7−9月期が前年同期比46%増の67億ドルと
高成長を維持。
・マイクロソフトも企業向けクラウドの売上高が同47%増となり、
このうちアジュールが同76%増と全体を牽引。
・クラウドの普及進展とともに、複数のクラウドの平行利用、オンプレミス
および、クラウドを適宜組み合わせるハイブリッドクラウドも注目されて
いる。
まとめると…
・ITシステムのプラットフォームやインフラをインターネット経由で
利用できるクラウドサービスのPaaSやIaaSの拡大が期待されていて、
現在、アマゾンやマイクロソフトはPaaS、IaaS事業に注力。
・今後ハイブリッドクラウドの普及等、ITインフラの運用形態が多様化、
複雑化する中、アマゾン、マイクロソフト、アルファベットなど大手への
集約が進むことが予想される。
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