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育休から復職後9か月で転職した話②(復職後)

①はこちらから↓


「とりあえず復職して頑張ろう。仕事をしながら次のステップを考えていこう」という思いで復職しました。
上司も周りも「ゆっくりやっていけば良いよ」という雰囲気だったので、当時は少しずつ仕事の感覚を取り戻していこうと考えていました。

しかし、復職してから今までと違う変化に直面します。

女性に押し付けられた役割

復職初日。
16時に保育園から着信。

「○○ちゃんお熱が出てしまって……お母さん今日からお仕事ですよね?
 出来れば早めにお迎え来ていただけると……、すみません」

あ、これがお迎え要請ってやつか。まさか初日にかかってくるとは。

早速看護休暇を1時間分取得し、早退しました。

私はtoCの営業職であったので、仕事のスケジュールは大分調整しやすい方でした。お客様に了解いただいたらリスケできるし、子どもの体調不良と言って怒る人はいません。
また、基本個人プレイなので休んだとしても社内の誰かに迷惑をかけるということがとても少なく、上司や同僚に対して申し訳ないと思うことはありませんでした。
そういうところはこの仕事の一番いいところであったかもしれません。

月に1回は熱を出す娘。
コロナの関係で、解熱後も丸1日登園不可となっており、一度発熱すると最低2日は休まなくてはいけませんでした。
年5日の看護休暇は早々に使い切り、有休を使うようになりました。

夫は一度も休みませんでした。

両方の実家は遠いのですぐに頼れない。病児保育もコロナの関係で風邪症状では預かってくれない。

これに関しては、私の方が明らかに仕事の調整がしやすいので、致し方ないと頭では分かっています。それでも、「明日休める?」と聞いたとき「ん~……無理……」と言われるのはかなり精神抉られました。
自分の仕事が下に見られているのでは?
それで喧嘩になったこともあります。しかし、夫曰く「休めるなら休んであげたいけど今の状況では難しい」と。

※補足※
ちなみに、夫はかなり育児家事をします。
産後4か月の育休を取り、その間家事はほとんどしてくれました。早い段階から父子での留守番もOK、二人で外出もできる。私が復職してからも土日の家事は殆ど夫メインです。ありがたいんです。
夫の仕事もかなり多忙の時期であったので、夫なりの葛藤がそこにはあったのではないかと感じます。
※補足終わり※

そしてある時、ふと気が付きました。
私の会社は看護休暇が取りやすい職場なのに、男性社員で看護休暇取っている人いないな、と。
奥様も体調不良で、とか出産直後で上の子の送り迎えが…という理由で休んだり遅出する人もいましたが、奥様の仕事の都合がつかないから自分が行く…というのは少なくとも私は聞いたことがありませんでした。

上司も昔気質の人で、「女は家庭を守る」というステレオタイプが刷り込まれているような人でした。そこからは男尊女卑の香りを感じることも。

段々とこの社会の風潮に対する不条理が積もっていくようになりました。


仕事自体へのモチベーション低下


復職後、会社の状況はかなり変わっていました。

私の仕事へのモチベーションは「社内の教育担当になること」でした。
営業として経験を積み、中途社員の教育担当になることが目標。入社時のキャリアパス説明において、営業を経験したのち様々な職種へステップアップすることができるという説明があり、それを目指していたわけです。当時関西に住んでいた私ですが、営業組織が大きくなっていけば東京にしかない研修担当を関西に作ることになる。それを信じていました。

しかし、会社の状況は1年で大きく変わっている。

営業職員の退職が相次ぎ、営業基盤の強化が必要となっていました。営業から他の職種になる道は絶たれていました。かつ、「仮に東京の希望の部署に異動できるとしても、子どもがいたら東京に行くこともできないでしょ?」という上司からの圧も感じました。まぁ、無理なんですけど……。

そこで、場所に縛られることの理不尽さを感じました。

ここにいても自分の求めるキャリアは得られない。
それを痛感したのでした。

目標を見失った私は、目に見えるように仕事に打ち込めなくなります。仕事自体を全く楽しいと感じなくなりました。それに伴い、成績も悪くなっていったのでした。
負のループ、突入です。


じゃぁ、もう転職しちゃえ!

とすぐならなかったのには理由があります。
それは次の回にて。

つづく。


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