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測量士・測量士補 合格テクニック

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測量士/測量士補の資格に纏わる事を書いています。
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#測量士

【測量士資格試験】平均と偏差と分散と標準偏差

測量士の八重樫です。こんにちは。

測量士の資格試験では「誤差伝播の法則」を使う計算問題が出題される。
しかし、これがどういったものかを解説する為には、標準偏差がどういったものかを解説しなくてはならない。

このnoteでは、この標準偏差がどういったものかを解説する。
公式を公式として覚えて使える方は読まなくても大丈夫だ。

平均平均は、n個の値があった場合、値の合計を値の個数で割った値だ。
値を

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【測量士資格試験】午前過去問 標高とジオイド高と楕円体高

測量士の八重樫です。こんにちは。

【測量士資格試験】基本的な戦略で書いたように測量士の試験では午前試験で高得点を取る事が重要だ。
そのためには計算問題をきちんとこなす必要がある。
測量士補の試験では出題されなかった計算問題について解説をしていく。

標高とジオイド高と楕円体高

測量において、地球は大きな楕円体として扱われている。
この楕円体の求め方による違いから
   ●日本測地系座標
   

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【測量士資格試験】午前過去問 座標の回転

測量士の八重樫です。こんにちは。

【測量士資格試験】基本的な戦略で書いたように測量士の試験では午前試験で高得点を取る事が重要だ。
そのためには計算問題をきちんとこなす必要がある。
測量士補の試験では出題されなかった計算問題について解説をしていく。

座標の回転このような問題がある。

次の式は、平面上の点( x , y ) を原点 ( 0 , 0 ) を中心にθ回転させた場合の点 ( X , Y

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【測量士資格試験】基本的な戦略

【測量士資格試験】基本的な戦略

測量士の八重樫です。こんにちは。

私は平成28年の資格試験に独学で合格した。
この時、35歳だった。
実務経験もあったが、3週間の学習期間での合格だった。
これは測量士の資格試験では短い方だと思う。
その際に私が取った試験合格への基本的な戦略をこのnoteでお伝えする。

測量士の資格試験の合格基準測量士の資格試験は午前と午後の2部行われる。

午前試験は多肢択一のマークシート方式だ。
全28問

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【測量士補資格試験】座標からの求積

測量士の八重樫です。こんにちは。

測量士補の資格試験で出題される点数の取りやすい問題について
【測量士補資格試験】簡単な計算問題で点を稼ぐ
で、解説をした。
ここでは、上記のnoteに含まなかった問題のうち、座標からの求積について解説する。

簡単な計算問題でより多くの点数が取りたいという方は、上記リンクのnoteを買っていただけると有り難い。

座標からの求積このような問題がある。

点A,B

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【測量士補資格試験】TS観測の定数補正

測量士の八重樫です。こんにちは。

測量士補の資格試験で出題される点数の取りやすい問題について
【測量士補資格試験】簡単な計算問題で点を稼ぐ
で、解説をした。
出題頻度は低くはないが、とても簡単な問題なので有料noteで解説するのは気が引けたので省略した問題を解説する。

簡単な計算問題でより多くの点数が取りたいという方は、上記リンクのnoteを買っていただけると有り難い。

器械定数と反射鏡定数

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【測量士補資格試験】円弧の延長

測量士の八重樫です。こんにちは。

測量士補の資格試験で出題される点数の取りやすい問題について
【測量士補資格試験】簡単な計算問題で点を稼ぐ
で、解説をした。
出題頻度が高くない為、上記のnoteでは解説しなかった問題をひとつ解説する。

簡単な計算問題でより多くの点数が取りたいという方は、上記リンクのnoteを買っていただけると有り難い。

円弧の延長図 26-1 に示すように,点Oから五つの方

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【測量 基礎の基礎】レベルを用いた標高の観測

測量士の八重樫です。こんにちは。

【測量 基礎の基礎】トータルステーションを用いた観測では、トータルステーションを用いた観測によって座標値を求めるという事について書いた。
トータルステーションでも標高を測る事は出来るが、このレベルを用いた標高の観測と比べると精度は良いと言えない。

より高い精度を要する測量では、このレベルを用いた標高の観測を行う。

観測精度トータルステーションで標高を測る事は

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【測量 基礎の基礎】トータルステーションを用いた観測

【測量 基礎の基礎】トータルステーションを用いた観測

測量士の八重樫です。こんにちは。

そもそも、測量とは何か。
wikipediaには

測量(そくりょう)は、地球表面上の点の関係位置を決めるための技術・作業の総称。地図の作成、土地の位置・状態調査などを行う。

と、記載されている。

実際には、様々な業務があり、様々な技術が用いられているが今回はその中でも最も多く採用されている基本的な「トータルステーションを用いた測量」について解説する。

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土地家屋調査士と測量士の違い。

土地家屋調査士と測量士の違い。

測量士の八重樫です。こんにちは。

「測量士と測量士補の違い。」で、測量士と測量士補の違いについて書いた際に何度か出てきた「土地家屋調査士」という資格について。

実際には明白な違いがあるが、当事者でないと解らないと思う。
同じ道具を使い、同じような事をしているように見える。
どちらも、測って作図をするお仕事だ。

その違いについて書く。

土地家屋調査士が扱う法律私は測量士だが、土地家屋調査士で

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減少し続ける測量業者。

減少し続ける測量業者。

測量士の八重樫です。こんにちは。

前回、「測量士と測量士補の違い。」というnoteでは、なるべく測量士を取って欲しいと書いたが、測量業が現在どういった状況なのかを知って頂きたい。

と、言うのも、「測量士と測量士補、どちらかと言えば測量士を取っておいた方がいいよ」とは思うが、現状では測量士を取得したからと言って、測量業に身を置くのはぼちぼちマゾい選択なのだ。

しかし、見ようによっては勝ち筋もな

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測量士と測量士補の違い。

測量士と測量士補の違い。

はじめまして。測量士の八重樫です。

このnoteを書いている2018年5月22日の二日前、5月20日に測量士と測量士補の資格試験があった。
受験した方は既に自己採点を終えて、おおよその合否が出たかと思う。

合格した方、おめでとうございます。
惜しくも合格を逃してしまった方、大丈夫。来年は合格しましょう。

来年の資格試験に向けて、ここで測量士と測量士補の受験テクニックや、問題の解説を書いていく

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