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ルームメイトとの最高の休日

4時くらいまでみんなでどんちゃん騒いで盛り上がった、パーティー明けの日曜、朝。

なんだかちょっとまだ寝足りないし、体がだるい、と思いながらベットから起き上がり、いつものようにカーテンを開けると珍しく雲ひとつない青空。

ここ1週間はずっと雨だったり曇りだったりの浮かない天気だったので、高く澄んだ青空を見るだけでウキウキします。

「うわぁ、天気最高だ〜〜、久々になんか外でしたいなぁ。」

なんて思いながらぼんやり窓から外を眺めていると朝シャンから帰ってきたルーミーが、

「おはよう〜、今日天気いいね、外で何かしない?」

と、私と同じことを考えてたらしく、声をかけてきました。

ちょうど風もなさそうだし、自転車で隣町に行くのはいいんじゃない?という意見で合意し、午後から行くことに。いつもは他の子達にも声をかけるのですが、たまにはルームメーイト同士2人でもいいよね、ということで意外と初めて2人でお出かけです。

その前にみんなが朝から海に入りに行くと言うので、海には入らないけど、一緒についていきました。

今まで桟橋は骨組みだけで、板がかけられていなかったのですが、春先になってきたということで、半分だけ桟橋が完成していました。

澄んだ水と穏やかな波を、ただ桟橋に座って足をぷらぷらしながら見ているだけでなんだかリフレッシュした気分になれる、とっても贅沢な環境です。

気温5℃
水が透けてます

この日は大人数だったのに加えて観覧者が多かったからでしょうか。みんな水着を着ていました(笑)

お日様の影響でちょっとはポカポカしているとはいえ、外の気温は5℃なので、相変わらず寒いです。雄叫びみたいな悲鳴をあげている人もいれば、何事もないようにスイスイ泳いでいる人もいたり、中には桟橋からダイブしてる人もいたり反応の仕方はさまざま。やっぱりみんながみんな得意なわけではないみたいです。

いざ、サイクリングへ

海に入っていた友人らを見届けてから、いざ出発です。
自転車は、当然ながら持っていないので、友達に貸してもらいました。

隣町までは片道約7キロ、40分ほどの道のり。
距離的にはそんなに悪くないのですが、長らく自転車に乗っておらず体力不足だったのと登り降りが多かったこともあり、かなりへたりました。が、道中ずっとルーミーと喋っていたので意外とあっという間に到着です。


デンマークのスーパー

友達から色々おつかいを頼まれ、スーパーに向かいます。

デンマーク人はスーパーが大好きらしく、近距離いくつも同じようなスーパーが並んでいます。アメリカみたいなCostcoやTarget、Walmartみたいなデカいのを1つドカーン!というよりも、小さいのをいくつも近距離に置くのがデンマークスタイルらしいです。実際、ここでも隣同士にも3つも似たようなスーパーがありました。

ただスーパーによっては、同じ製品でも倍以上値段の違うものもたくさんあるため、色んなスーパーを回って比較してみるのが意外と楽しかったです。

そして、ここで見つけた日本のNissinのCup Noodles. 同じ製品でも日本と海外ではどう味が変わるんだろう、と興味本位で"Beef"と"Curry"の2種類を買ってみました。

ここでは21.95 DKK (約420円)するのに、隣のスーパーでは10 DKK(約190円)だった
謎の"Soba"シリーズ
今回は買わなかったので、次回トライしてみます

カレー味を食べた感想は、「なんか日本のやつとは違うけど、これはこれで美味しい」でした。日本のやつは若干とろっとしていた記憶がありましたが、こっちのやつはもっとスープ感が強かったです。

個人的には、どうして王道の味が置いてないのか若干気になりました。なんだかんだであれが一番、番人受けする気がするのに。が、きっと何か理由があるのでしょう。

例えば、"Original"などと表記してもそもそもオリジナルがどんな味なのか分からないから、BeefやCurry、Spicy、Teriyakiなどといった海外の人でもひと目見たら一瞬でどんな味か想像できるようなフレーバーの方が人気になるのかな、なんて考えましたが実際のところはどうなんでしょう。

そんなくだらないことを考えながら帰路につきます。

行きよりも下り坂が多かったからか、もうどんな道か知っているからか、帰り道の方が早く感じました。ちょっと高いところからキラキラと光る海と、デンマーク特有の赤煉瓦の屋根のお家を見下ろしたり、下り坂を思いっきり駆け抜けたり、とにかく最高のサイクリングコースでした。

ただ、男性用の自転車を借りたため、サドルが男性と女性用では若干違い、帰ってきた頃にはお尻と股関節のあたりが激痛でした…(泣)


自転車旅からの海へダイブ

そんな中、いい汗もかき爽快感に溢れていた私たちは、シャワーの前にクールダウンとして海に入りに行かないか、という話になりました。外は相変わらず寒いですが、もはやそんなのどうでも良い(笑)

今回は私たち以外に誰もいなかったので、2人して全裸で入りました。最近はずっと夜海に入っていて、日中に入ることがなかったので、透き通る海の中を入っていくのはなんだか新鮮な気持ちになりました。

そして、やっぱり入ると寒いものの、覚悟を決めて肩まで使ってしまば意外と水の方が暖かい。ガッツリ潜って泳いだり、仰向けになってぷかぷか浮いたり。初めて寒中水泳した時は、悲鳴とも取れるような叫び声をあげていたのに、今ではなんなくこなせている自分に私自身一番驚きました。

やっぱり何事も経験と慣れと気合と根性でなんとかなるんだな、と実感しました。

自転車旅に出かけてから海から上がるまでわずか3時間足らずで、こんなに充実した時間になるなんて…。ルーミーとの距離もより一層近づき、最高の休日になりました。

私のルーミー。海に入りに行った後の一枚。
かなり良いコンビです。


おわりに

夕食時他の友人らに今日あった出来事を話して、自転車も海も気持ちよくて最高だった!海でも初めてガッツリ泳げた!なんて話をしていたら一人から、

「え、私も行きたい。よし、ご飯終わったら5分後に下に集合ね。」

なんて半ば強引に誘われます。いやいや2時間前に行ってきたばっかりだし、もうシャワー浴びたし夜はもうゆっくりしたいよ。なんて断り文句が通じるはずもなく、半強制的に参加です。まじでやめてくれ、なんて思いながらもこうやって誘ってくれる友達がたくさんいて実は嬉しかったりするのです…(照)

そして、いざ海に入ると、私はスイスイ泳いでいるのに、当の誘って来た本人は一瞬浸かってすぐに離脱しようとします。

「え、そっちから誘ったのにもう出るんだ、ふ〜ん。」

なんてちょっといじってみると、ムキになってまた戻ってきて、うるさい!なんて行って水をかけてくるから一瞬で水かけ合戦のスタートです。何やってんだかと一瞬思いながら、こんなに全力でバカなことをするのがびっくりするほど楽しい。こういうのをまさに青春というのか、もう年齢的には青春といえるか分からないけど、なんてちょっと感傷に浸ってしまいました。

そして、1ヶ月前までそもそも極寒の海に入りに行くのすら死ぬほど嫌だったのに、今ではなんだかんだ言って1日に2回も入りに行ってしまうなんて、たったの1ヶ月でも人は変わるのですね。これから残り3ヶ月、自分にどんな変化が起こるのでしょう。ちょっと怖くもありながら、楽しみです。


フォルケホイスコーレ、Rønshoved Hojskole
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