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麻雀を打つ事が楽しかったあの頃と見るのが楽しい今

 作者なら削除した記事でも見れるなんて知らなかったんです……という記事。数年前に書いた、麻雀に関する記事を発掘。それを見た感想は、この頃の自分めっちゃ純粋。文句を言いながらも、なんだかんだ麻雀が好きだったんだろう。
 以下は削除した記事の本文です。



 私は雀荘で働いている。普通の学生アルバイトだ。毎日出勤してほどほどに本走して……を繰り返していくうちに麻雀との付き合い方が分からなくなってきたからこれを書いている。だから、雀荘でアルバイトしたくて参考にしたい人とか真面目な麻雀の話が見たい人には向いていない。そこら辺は注意されたし。

 麻雀との出会いは中学2年生の時だった。アニメ『アカギ』は私の人生を変えた一因と言っても過言ではない。雀荘みどりに白髪の少年が入ってきたシーン、見ているこちらも得体の知れない天才少年に翻弄されていた。
そもそもなぜ女子中学生が『アカギ』なんてものを見ようと思ったかと言うと、レンタルDVDで借りてきたカイジの映画が原因だった。『カイジ』はめちゃくちゃ面白くてその日のうちにアニメ版を見始めた。とにかく面白い。私が『カイジ』に入れこんでいるのを見た父親は、同じ作者の漫画がある事を教えてくれた。それが『アカギ』だったのだ。元々うちの家は居間のテレビでモンドTVが映っているくらいだったから、麻雀に対してマイナスのイメージはなかった(なんかよく分からんゲーム、ギャンブル?くらいのイメージ)。私には弟がいるのだが、弟も一緒になって麻雀にハマっていった。新聞紙を雀マット代わりに敷いて買ってきた麻雀牌を並べる。役を一つ一つ覚えていく。中古でPS2の麻雀ゲームも買った。アカギだけでなく漫画『哲也』も買い集めていたし、『咲』のアニメも見ていた。中学時代は麻雀に触れる機会が多かったのだが、高校に入ると勉強が忙しくなり、麻雀をする事はなくなっていった。

 20歳。典型的なダメな大学生だった。大学に行かなくなり、単位は取れず、昼夜逆転生活を続ける日々。このままじゃヤバいと思い、どうせ大学を辞めることになっても仕事はしなきゃいけない、それならとりあえずアルバイトをしよう!そう思ったのだ。それまでにアルバイトをした事はあったのだが、私は言語能力に著しく難があり、接客に向いていない。接客どころか日常的な会話ですら上手く出来ないので、辛くなって辞めてしまうのだ。
 だが、見つけてしまった。様々なアルバイトの中に雀荘……。正直めちゃくちゃ気になった。雀荘に行った事もなかったけど麻雀は好きだし、時給も良かった。ネットで雀荘について調べてウンウン唸りながら悩んで。結果、3日悩んで応募した。この時の私はうつ(後に発覚)のくせにやたら行動的で、こういうのを運命というのかと今になって思う。

 そこからは2年間の紆余曲折を経た(長くなるので割愛する)。『麻雀めっちゃ楽しい期』→『麻雀つまんない期』→『麻雀頑張りたい期』の順に来て、麻雀を続けるか悩みながらも結局やめてはいない。ふと今になって気づいた事がある。

もしかして自分って麻雀好きなんじゃないかって。
 
同年代で強い人もいれば、プロになって頑張って勉強している人もいるから気づいていなかったけれど、なんだかんだ飽きもせずに続けているんだから好きなんだと思う。頭のいい人なら、そりゃそうじゃなきゃ続けられないでしょと思うかもしれないけれど、最近気づいた事なのだ。取っかかりは赤木しげるという人間に惚れ込んだからかもしれない。だけど、麻雀というゲームそのものが好きなんだ。麻雀は楽しい、強くなりたいと思う、だからこそ焦らず自分のペースで一歩一歩進んでいきたい。長い道のりになると思うが、自分が納得出来るまで続けたいと思ったのだ。こんな気持ちになるのは麻雀が初めてだ。好きこそ物のなんとやらである。

赤木しげるは云う。
熱い三流なら上等よ、と。


 以上が当時の記事である。上手いこと言ったろ感が強いし、今より文章が拙い気がして小っ恥ずかしい。

 店をやめてから3年半になる。セットでたまに卓を囲むことはあるものの、麻雀をする機会は少なくなった。仲間内だから必然的にメンツは同じになるし、おそらく新しい刺激は得られない。正直、あの頃の情熱はもうない。
 私は麻雀が嫌いになったのだろうかと思う時がある。全く集中力がもたず一半荘で頭が痛くなってしまうし、セットは三人麻雀だけになった。四麻を打つことへの情熱はほぼゼロだ。
 自分で麻雀を打つより他人の麻雀を見る方が楽しかった。いわゆる『見る雀』。麻雀との新しい付き合い方だ。元々ゲーム実況が好きだし、こっちの方が向いていたのかもしれない。今はMリーグを見つつ、チーム雷電を応援しています。元々萩原聖人の声に惚れ込んでいるから仕方ないね……。

 好きなことなんだし、無理なんてしないでいいよね〜。麻雀好きな人は麻雀の勉強しなきゃいけないとか、別にそんなことないよ。エンジョイ勢バンザイ!

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