見出し画像

彼女が13人いた時の話

13人と同時に付き合っていたことがあると言ってサイテーと言われないのは、僕から哀れみを帯びた孤独感が漂っているからかもしれない。
(あるいは僕の恋愛事情になんて誰も興味ないのかもしれないし、僕が心に問題を抱えている様に思われて、優しさで話を聞いてくれているのかもしれない)

大抵質問攻めが始まるけど僕は別に楽しくて話してるし、自分の人徳の無さにガッカリしてもいるから、懺悔でもしているつもりになっているのかもしれない。

本当は甚だ自意識過剰で、13人と付き合ってた俺より、彼女達の方がはるかに主人公補正のかかった輝ける人生を送っていることを知っている。

俺はその人生の、ハンバーグ定食の横に添えられたパセリくらいの質量でも与えられたら十分なくらいなのである。(パセリに失礼だ)


よく聞かれることは、
全員が実態を知っていたのかと言うこと、Yes
順番みたいなのはあったのか、Yes (だから解散した)
今も付き合いがあるか、Yes
夜の相手はできてたのか、No (つまりそういうことである(どういうこと?))
彼女達に他のパートナーはいたのか、No (特に止めはしなかったし、本当のところは分からない)
どこで知り合ったのか、目が合ってが1番多いかな(本当なんだがこれだけが信じてもらえない)あとはSNSの偶然

とかかなぁ

気づいたのは、好きになり役が俺だということ。
誰と付き合ってる時も俺が先に好きになってるし、相手より俺の方が好きが強いし、運命みたいなのを本気で信じてる。(今も信じてるし、眩い運命の出会いも、家庭の地獄の日々も、善きも悪しきも宿命だと思ってしまう)
ロマンスに酔って自分勝手にしてるつもりで、自分から振り回されに行っていると言うことに、最近やっと気がついた(自尊心を落としたいというか、自虐的な気持ち(失礼が無いように、いつでも最中は自信を持って本気です))

人と深い仲になることは自分で怖くなるくらい得意で、あけすけに話されても困る話を聞かされて、さっぱりした顔の相手と得意げな顔で解散した帰り道、どこにも置いて行けない爆弾を持ち帰り震えて眠れぬ夜が何度もあった。

それが人を傷つけることもあると知って、感じる必要のないところまで(何様のつもり)責任を感じるのが怖くなって、逆方向にバグったのか13人、まぁ瞬間最大風速みたいなものだけど。

全員に本当のことを言っていたのは嘘をつけない正直な性格、
なんかじゃなく、誰に何を言ったかを覚えられない記憶力の悪さと嘘がバレたことを想像するだけで声が上ずる肝の小ささ、
嘘を言ったという罪悪感だけで形を維持できなくなる脆い自尊心を守ろうとする小さなエゴだ。

ふう、こうやって書いてみると、やっぱりキモチワルイなと思う。
そんなポンコツ聖徳太子生活も長く続くこともなく、俺が全員同時に振ったと思ってたけど、
本当はユングの言うところの集合無意識というやつで、
13人から同時に振られたのだと、これは確信を持ってる。(つまり、君に務まる器じゃないよとたしなめられたのだ)

彼女達はお互いに連絡はとってなかったけど、俺を媒介して必ず何かは伝わってたと思うし、偶然かもしれないけどMちゃんが2人、Aちゃんが2人、同じ読みの名の子が2人(4人)もいた。
(何の因果もないかもしれないけどディテールには理由があると思ってる。これを読んでるあなたがM or Aちゃんで不快にさせたらごめんなさい)

今は普通に追う恋みたいな(個人的な話だけど)ちょっと普通に恥ずかしくて書けないね大人が何言ってんだいや大人が何言っていけないんだ。まぁ、忙しすぎない一人前の繋がりみたいなのが欲しいけど、それが凄く遠く思える。(というか遠いんだけど、8000km離れてるし、けど僕のキモチは五千マイルの海をも超えて…云々//あの、書かれて嫌だったらすみません)

そしてその後、俺は誰からも見向きもされない期間が訪れて、寂しいとかほざけない愚か者なのかなあ。

自我と無意識が別の生き物だと思ってるから一貫性がないけど、
孤独に理不尽を感じない為の理由作りなのだとしたらやっぱりごめんキモいかもしれない。

て感じです。
普通の人でした。多分。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?