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【中学受験】志望校

先日、日能研の志望校選定説明会があった。
ほとんどがZoom参加だったようだ。

さすが大手塾、すごくよく考えられたシステムで、サポートも万全と思った。東京と違って九州では学校を絞りやすいので、受験パターン例まで準備していた。
今回の説明により、以前から悩んでいたラ・サールを受験するか、久留米附設を受験するかという問題も、ラ・サールを受験することで決まりそう。

1月は毎週テストを受けさせるようなスケジュールで、早稲田佐賀や愛光も受けると思う。日程が近いから青雲は無理っぽいかな。
あと、大規模受験になりそうな福大大濠も、アウェーでの状況に慣れるということで、受けてみるかもしれない。

問題は2月。
1日は開成、2日は聖光学院が第一第二志望。
以前は筑駒も3日に受ける予定だった。というか、第一志望に近かった。
進学校の生徒たちはどんな勉強をしているのかという記事があって、筑駒の数学では三平方の定理の証明をやっていたのを見て「すごい。僕もやりたい」と言ったのが5年生の時。
そのあと証明して持ってきたのだが、たしかに証明できていた。褒めたら、嬉しそうにしていた。

ところが筑駒には「調査書」があることがわかってから、息子氏は筑駒に対して興味を示さなくなった。
なぜならば息子の学校の通知表の点数は教科を問わず滅茶苦茶悪いからだ。
ただでさえ最高に高いハードルに加えて、調査書の段階で圧倒的な不利な状況では、どうしようもないと思ったらしい。

そもそも高校受験の「調査書(内申書)」のシステムがひどいと思って中学受験をしたのに、ここでも調査書が必要になるのかと、親の私もげんなりした。
それにいくら頑張っても、しょせんは田舎の小学校。筑駒の配点がどんなものかもよく知らずに、テキトーに点数をつけられるのは目に見えている。
まあ、先生が「ツクコマ」なるものを知らない確率は80%くらいだと思う。息子の同級生で筑駒を知っていたのは一人もいなかったそう。

余談になるが、息子が「カイセイチュウガク」第一志望と言ったときに、「長崎の海星中学」とほとんどの子が勘違いしたそう。
九州には英進館という大手塾があるので、日能研という塾の知名度もなく、「どこの補習塾なの?」みたいな質問もされた。
偏差値も4年生の時に65だったと言ったとき、英進館で一般の子供が受験する偏差値と比較されたこともあったそう。
で、「イマイチだね」みたいな。
二月の勝者のドラマ化で、日能研や四谷大塚の偏差値の50がどれだけ難しいかが少しは浸透するかもしれない。
ちなみに、日能研偏差値(R4)50の早稲田佐賀は高校偏差値68、日能研偏差値64のラ・サールは高校偏差値79だった。これくらいの違い。サピならもっと強烈。
母数集団の違いで偏差値が異なるのは当然とわかっていても、直感的に理解しにくいのだと思う。

閑話休題。
筑駒の場合は、国算社理以外が評価基準になる上に、息子氏の話を聞いていて、体育も音楽も図画工作も何を基準につけているか、さっぱりわからない。むしろ国算社理のほうがまだ基準が明確になっている気がする。
そんなわけなので、息子の興味から筑駒が完全になくなってしまった。

二月の勝者にも書いてあったし、YouTubeの動画でも塾の先生方がよく言っているのだが、はたから見て、主観まみれの評価にしか見えない「調査書」というクズシステムはこれからもずっと続くのだろうか。
むしろ「ゆとり教育」よりもたちが悪いと思う。それともこのシステムも「ゆとり」の一環なのだろうか。

タブレットを配るだけ配って、申し訳程度(宿題提出程度)にしか活用できていないシステムもそうだが、あんな中途半端な活用でなにができるのだろうか。
むしろ中受親には「この時期に遊び道具を渡すな」と評判はすこぶる悪い。
そもそも、ほとんどの先生にITを活用するスキルがないので、本当に中途半端な施策だと思う。

このままいくと、かなりの数の子供達が中学受験をするようになるのではないだろうかと思う。
はっきり言って、公教育はシステムを見直さないといけない時期に来ているのではないだろうか。

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