セラピストのための基礎解剖学【股関節編】
【股関節の仕組み】
股関節は大腿骨が骨盤にはまり込むような形になっています。
正常の股関節では骨盤の寛骨臼が大腿骨の4/5を包んでいます。
球関節(臼状関節)と呼ばれる関節に分類され、肩関節の次に動きが豊富な関節です。
よく耳にする「仙腸関節性腰痛」でお馴染みの仙腸関節は、仙骨と腸骨の関節部分なのでこのような名前がついています。一緒に覚えておきましょう◎
【股関節の参考可動域】
【股関節の前捻角】
脚を頭のてっぺんから見た時、大腿骨の骨頭(骨盤にはまり込んでいるところ)は少し前に出ています。
この傾きを前捻角と呼びます。
新生児では前捻が強いが、成長とともに減少します。
※成人では平均12〜15°
【股関節の頸体角】
大腿骨骨幹部の軸と大腿骨頸部の軸のなす角を頸体角と呼びます。
新生児では角度が大きいですが、歩けるようになると荷重がかかり徐々に角度は小さくなります。
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