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セラピストのための基礎解剖学【股関節編】

【股関節の仕組み】

股関節は大腿骨が骨盤にはまり込むような形になっています。
正常の股関節では骨盤の寛骨臼が大腿骨の4/5を包んでいます。

球関節(臼状関節)と呼ばれる関節に分類され、肩関節の次に動きが豊富な関節です。

球関節のイメージ
https://visual-anatomy-data.net/joint/img/img-37.JPG

よく耳にする「仙腸関節性腰痛」でお馴染みの仙腸関節は、仙骨と腸骨の関節部分なのでこのような名前がついています。一緒に覚えておきましょう◎

【股関節の参考可動域】

屈曲:125°
伸展:15°
外転:45°
内転:20°
外旋:45°
内旋:45°
がんばれ看護学生!さんより引用


【股関節の前捻角】

https://visual-anatomy-data.net/comment/img-2015/angle-of-anteversion-2.JPG

脚を頭のてっぺんから見た時、大腿骨の骨頭(骨盤にはまり込んでいるところ)は少し前に出ています。

この傾きを前捻角と呼びます。
新生児では前捻が強いが、成長とともに減少します。
※成人では平均12〜15°

【股関節の頸体角】

大腿骨骨幹部の軸と大腿骨頸部の軸のなす角を頸体角と呼びます。
新生児では角度が大きいですが、歩けるようになると荷重がかかり徐々に角度は小さくなります。

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