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「結構、お年寄りが多いんですね」

これ、市場に初めて来たときの僕の感想。
今から十数年前の話………。

そしてあれから十数年!股間と野菜を触り続けて!
そろそろ僕がお年寄りになって来ました。

今年で35歳ですけどね。

……綾小路なんとかさんみたいな冒頭で始まりました、今回のnote。
タイトルは嘘をつかない。
以下、個人的な愚痴だらけですので、なんかすみません。

デジタル化がなかなかできない業界

DX!DX!と声高に叫ばれる昨今。
まぁ色々と便利になってますよね。
今までになかった画期的なサービスや商品が日々誕生してきています。
「IT後進国」と言われ、ビジネスでは色々な国に置き去りにされているみたいですが、生活レベルでは十分IT先進国だと思いますよ。
……iPhoneは日本の会社じゃ作れなかったらしいですけどね?(小声)

DXとは…
「デジタルトランスフォーメーション」の略語。
デジタル化によってビジネスモデルやプロダクトなどの変革を進める事です。
「IT化」と混同されがちですが、IT化は業務の効率化を目的としてデジタル化を進める事。
既存ビジネスをデジタル化して効率的にするのがIT化。
ITを駆使して新しいビジネスに革新させていくのがDX化。
的なニュアンスでいいと思います。
(間違ってたらどなたか詳しい方、教えてください。)
これも正真正銘DXよ!

↑これはDX(ダブルエックス)。
よく間違われるんですよ。

さて、この蛇足もいいところな冒頭がどう豊洲の青果市場に結びつくのかと言いますと、めっちゃアナログなんですよ、豊洲。笑
DXどころかIT化すらまだまだ。

文章で詳細に説明しようとしたら日が暮れてしまうんで、シンプルに説明しますと
商品の上に置いてあるクリップボードに、買った人の名前と持ってった数量を書いてってください。値段は後から発表します。
ってやってます。マジです。
んでその紙を事務員さん達が回収して手入力してます。
シンプルで間違いの少ないやり方なんでしょうけども。
今時もう少しなんかあるでしょうよ
って思っちゃった。てへっ♪

商品情報ももちろん紙ベース

ひどい時には紙すらない。
(気のきいた担当者の方だと、軽くまとめた感じのデータはいただけるんですが)
人によってはLINEとかで
「来週くらいには〇〇の入荷終わるよー」
とか教えてくれるんですけどね、それくらいでも全然違うんですよね。
情報取得が基本的に口頭と伝聞っていうのは一子相伝の暗殺拳みたいでかっこいいですけどね。
僕がショックですよ。

生産者からJAとかが情報を吸い上げて各市場の担当者へ落とし込む。
そこから各市場の登録業者へ自動で情報が落とされていく。
なんなら僕らみたいな末端買参業者はその情報をみてそのままネット上から注文をかける。

くらいは今の技術でいったら余裕だと思うんですけどね。

まぁ朝市場に来てから、
「うわ、今日水菜の入荷ゼロかよ!」
みたいな嬉しくないサプライズを感じるのも醍醐味ですよ。

基本的に市場の人って待ちのスタンスなんですよね。
サッと店の前を通るだけじゃ値段すらわからない。
なにしてんのかわからないおじさんもたくさんいるもん。

あれこれ先走ってナンボ

僕の勤め先では、Instagramで顧客に商品案内、公式LINEで定期的に旬の野菜情報の発信をしています。
勝手に始めました。会社の許可?そんなもん取ってませんよ。

こういうのって、あまり良さを理解してない人を説得するより実際にやって効果あるんだぜ、便利だぜって結果を見せないと伝わらないもんでしょう。
男は行動で語るんですよ。
しかしまぁお陰様で、Instagramの情報から新しい商品の注文が入ったりしているので効果はありますね。
経費の問題もありますから、お金のかからない事なら先走ってバンバンチャレンジするくらいが丁度いいと思います。

そういうところに注目される可能性があったり、誰かの痒いところに手が届いたりするんですよね。
なにがきっかけでブレイクするかわからないからこそ、仕事って楽しいし難しいと思います。


情報発信の仕方には種類がある

という事で、我がホームグラウンドの豊洲市場が1日でも早くIT化することを祈りつつ、サクッと今日の愚痴のまとめに入りたいと思います。

情報発信の仕方には種類があります。

一つは、
プッシュ型。

配信側が能動的に情報を発信するやり方。
企業のメルマガや、公式ラインなどがそれに当たりますね。
欲しい人に、欲しい情報を持ってる人が「押し出す」ように情報を垂れ流すからプッシュ型。
僕が管理している公式ラインにはだいたい300件ほどのお友達登録があります。
その300件に一斉に「〇〇特売やで!」「山菜出てきたで!」って配信をしています。
結構、反響もありますね!
どちらかというと情報の濃度は薄くなりがちですね。
販売促進においてはなにが言いたいのかパッと理解されるシンプルさが重要かなと思います。

もう一つが、
プル型

こちらは、必要な人が情報元に情報を引き出しに行く形。
市場で言ったらレタスなど葉物の担当者に
「来週の入荷量ってどうなりそう?」みたいなめんどくさい質問したりね。
膝付き合わせて濃ゆいディープな情報が欲しい場合はプル型の方が圧倒的に強い。
僕も、「あ、この人野菜の話がしたいんだな!」って感じる人と出会うとテンション上がりますもん。
テンションの高まりのせいか、いつの間にかガンダムの話になってる事もしばしばです。



プルはプルでも、こっちのプルには号泣させられました。↓

マリーダさん(プルトゥエルブ)


ということで、今回はガンダムの話でした!

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