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【電動モビリティ】日本初となる商品の発表会に招待されたので、行ってきた!

2021年7月、電動小型モビリティメーカーの「glafit」が、自転車とバイクを切り替えて走行するモデルを、発表しました。

人間とモーターのハイブリッド車とglafitでは認識しています。

2018年より、法律の緩和を目指し進めてきた活動は、政府のサンドボックス制度を利用したもので、今回は「今まで、原付扱いとなっていた電動小型モビリティを、条件付きで自転車として利用していい」という乗り物です。

自動車ライターが徹底解説!電動小型モビリティ!

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[写真]発売は、秋になる見込み。価格は未定ですが、筆者予想では20万円から30万円前後になると予想。

小型のモビリティ(乗り物)といえば、身近には自転車や、原動機付自転車があります。原動機付きというのは、一般にエンジンを搭載したものとされますが、それだと少し限定的なイメージです。

大きな枠組みとして、「小型」という乗り物があって、次に「原動機付自転車」なのか、「自転車」なのか分けられます。これらの違いは走るための動力を持っているかどうかに分けられます(これ以外には、トラクターや電動キックボードシェア車の、小型特殊があります。)。

イメージとしては、以下の図の通り(小型特殊は、図がみづらくなるので省略。)

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そこで問題になったのは、電動アシスト自転車や、電動キックボードなどのモビリティでした。

歴史から読み解く、電動モビリティ

実は、古くに原動機付自転車は、自転車にチェーンソーなどの小型エンジンを装着し、走行させるものでした(それらは、モペットと呼ばれていました)。

法的な解釈としては、ペダルで漕ごうが、燃料切れでエンジンがかからない状態であろうが、エンジンがついているのであれば原動機付自転車の扱いでした。

これが、電動フルアシスト自転車(電動バイク)も同列で扱われ、モーターがついてるのであれば、原動機付き自転車にカテゴリされていた理由です。

そして、電動自転車は、モーターの機能を限定する(24km/h以上の速度ではアシストしない、最大人力の2倍までの出力までに制限)ことで、漕がなければ、モーターの動力が得られない、モーター単体での走行はできない(人間が主体で動力を生む)ことから自転車という扱いにしてよいとなりました。

それらの、昔からある既存のルールを、現代のものが当てはまるようにしたのか今回のモビチェンジです。

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モビチェンジにはルールがある

glafit GFR-02は、原動機付自転車と、自転車を切り替えることが公認された、日本では初となる乗り物です。ですので、モビチェンジは、車両の名前ではなく、切り替えに関する機構の名前です。

この切り替えにおいてのポイントは、ナンバーを隠すと自転車、ナンバーを掲示すると原動機付きと「第3者が、どの状態で走っているのか、外から見て分かるようにするということ」です。

モビチェンジ機構には、ナンバーを隠した状態で、原動機付自転車として走行したりできないようになっています。また、走行中にナンバーを簡単な操作で隠すことができないようになっています(不正防止のため)。

簡単な動画ですが、モビチェンジをノーカットでお届けします。

モビチェンジの現状

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ラストワンマイルや、アフターコロナの乗り物として、パーソナルモビリティに関して注目が集まっています。

そのなかで、国内初となるモビチェンジを搭載したGFR-02は、その特徴を一層強めたモデルです。

保険に関しては、原動機付自転車と乗れる仕様のため、ナンバー取得、自賠責の加入が必要な乗り物です。自転車では、地域によっては、自転車保険が必要になりますが、保険会社からは、自賠責や、任意保険で担保されているので、問題ないと確認しているそうです。

今回の、モビチェンジは、自転車(非電化)と、原付を切り替えるモデルとして発表されましたが、電動アシスト自転車と、原付を切り替える文言も今回の緩和に盛り込まれているのがポイント

政府の意向としては、glafitに限った話ではなく、他社でもモビチェンジの条件を満たすのであればと考えているという発言もあり、今後の展望が気になるところです。

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