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「モニランなら、あなたはRUNを楽しめる」 - モニラン会 〜Morning Running Club〜インタビュー

今回はモニラン会を運営する倉本岳さんにお話を伺いました。幅広い方々にランニングを楽しんでもらいたい、気軽に参加してもらいたいという思いが伝ってくるインタビューでした

概要:

モニラン会 〜Morning Running Club〜
“モニランなら、あなたはRUNを楽しめる”
モニラン会は、世代を超えて、国境を超えて、様々な個性を持った人たちが皆で一緒に朝走ることを目的とした会です。走ることを通じて、新たな仲間と出会えるのも一つの魅力です。2013年4月創設以来、“楽しく走る”をモットーに500人以上のモニランナーに参加して頂いております。
月に1回ゆっくり会話をしながら走る皇居ランを開催しております。(緊急事態宣言発令中は中止)

インタビューをお受けいただいた方:
倉本岳(くらもとたけし)さん
 横浜市出身、上智大学を卒業後、ベネッセに入社。モニラン会を立ち上げ、現在はフィットネス分野で様々なサービスを展開するMYREVO®(マイレボ)の編集長などを務める。

インタビュアー:
 金亨喆(Shakr inc.)
 尾本将太(Shakr inc.)

編集:
 尾本将太(Shakr inc.)

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インタビュー本文


・モニラン会を始めたきっかけはなんですか?

倉本さん)
分かりやすく言うと代表という立場なんですけれども、そもそもモニランという活動自体が、まず月に1回の活動をしています。

朝の8時に皇居にみんなで集まって、皇居って1周5キロって距離があるんですけどそこを1周走って、もうちょっと走りたい人はプラス1、2周走ってランチ食べて解散する、みたいな活動をしています。

なので代表のやることっていうとFacebookのイベントページ作ったりとか、あるいは当日集まった時に、人数が20人以上になると集団で走っちゃいけないっていう千代田区のルールなので、多く集まっちゃった時はグループ分けをしています。

大人数にならないように当日の仕切りをやったりとか、そういうのが簡単に言うとやってることですね。

インタビュアー)
なるほど。
そうなると今って皇居ランって一応屋外だからコロナ禍でも比較的やりやすい活動だとは思うんですけど、どんな感じになってるんですか?

倉本さん)
一応緊急事態宣言が出ている間は中止にしています。
なので夏ごろや秋は解除されていたのでやってましたね。
今月は中止にしています。

インタビュアー)
普段活動しているときは時期的な意味でどんなことに気を使いますか?

倉本さん)
やっぱり皇居や半蔵門の駅の近くから走り出すようにしてるんですけど、僕たちのところはランニングステーションっていうロッカーやシャワーがあったり荷物を預けたりする施設を有料で使ってやっています。

ランニングステーションだとアルコールとかすごく厳しく設置されてるんで、その辺は全員が消毒するだとか、向こうの人たちも見てるんですけど、こっちでもしっかり管理するようにしたりですとかしています。

最初は一応ランニングステーションからコロナ対策の同意書にサインしないといけないと言われていました。
それをうけて自分たちでも対策を練りました。
感染した場合連絡をする義務があるのでチェックして参加してもらうとか、あとはマスクを着用して走るとか、集合しないように写真も分散して撮るとかしてもらっています。

あとは結構厳しくやりまして、1周走り終わった後には自前のアルコール持っていって、全員手を必ずやってもらうとか、そういう風な対策をしながら開催するっていう形でやっています。

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・モニラン会の活動について簡単な説明をお願いします。

倉本さん)
最初は皇居ランだけやってまして、2年目くらいからもうちょっと色んなところを走りたいという声をもらうようになりました。

皇居は毎月やりつつも、例えば横浜のみなとみらいを夜景を見ながら走るですとか、レインボーブリッジを夜走って渡るですとかそういうイベント系のランとかをやって、すごく人が増えました。

こうしているうちに、モニランに参加して走り始めた人たちが大会に出てみたいとおっしゃったんです。

そこで、2015年にハーフマラソンの大会を開催しました。

千代田区に申請すると皇居を貸してもらえるんですよ。なので皇居を使って大会を開催しました。

この大会は、初めてハーフマラソン以上の距離を走る方限定の大会にして、それ以上の距離を走ったことがあるひとはスタッフになっていただきました。

こういったハーフマラソン大会の開催も、モニランのコミュニティを大きくした、1つのきっかけだったと思います。

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・コミュニティづくりで大変だったことはなんですか?

倉本さん)
最初からコミュニティにしようと思って始めた訳じゃなくてですね、でも二回目か三回目で30人くらい人が来たんですよ。

インタビュアー)
結構どっと来ましたね。

倉本さん)
スタートから多かったですね。
最初の半年くらいかな、ちょっと中だるみする時期があって7~8人とかになることは一時期あったんです。

個別のメッセージで人を誘ったりしていたんですけど、半年くらい経ったところからは特に誰にも声をかけず、Facebookのイベントページを作ったりTwitterでツイートしたり。それを通じて参加者が自然と集まってきた感じですね。

あと苦労したところっていうと、結構大きくなってくると50~60人毎回活動に人が来るようになってきました。そうなるとネットワークビジネスの勧誘をする人が出てきました。

(そうなってしまって)参加した方から僕に個別のメッセージで「お誘い受けたんですけど、ちょっと困ってます」とご連絡を頂いて初めて知って、どうやって対応しようかなって困ったこともありましたね。

インタビュアー)
なるほど、お話を聞いているとメンバーが具体的にこういう人が所属して、というかっちりしたコミュニティというよりかは、どちらかというと流動的なゆるい繋がりという感じなんですか?

倉本さん)
そうですね。
役割とか縛ってしまうと負担になって続かないっていうのが割と出てくるかなと思っています。
なので来たい人が来ればいいよというようなスタンスですね。

もう8年近くやってるので、延べでいうと3千人以上、実数って言うんですか、何人来たっていうと7、800人くらい来てくれた感じですね。

ただ毎月来て下さる方もいれば、3ヶ月に1回とか、1年に1回とか、あとは2、3年ぶりに来ましたとかそういう方もいらっしゃいます。

行かない事への罪悪感をゼロにしないといけないなっていうところを最重要としてますね。

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・運営で難しいと思うことはなんですか?

倉本さん)
コロナに関しては、イベントを大々的にやりづらいなっていうのはどこもそうだと思うんです。
あとは最近は走る習慣が、かなり強い人に片寄ってきたので、またビギナーの人たちにたくさん来てもらえるようになるといいなって気持ちはありますね。

どうしても年齢的なものもあって、運営を一緒にやってきたメンバーが子育て始まったりとか結構してるんです。30歳前後って割と時間が取りづらくなってしまいます。
もうちょっと歳を取ると、お子さんが小学生とかになると手離れして戻ってこれるようになるかなと思うんですけどね。

なので向こう5年とか、まあ潰れることはなさそうなんですけど、その分僕らより上の代の人たちがいっぱい来てくれるようになります。
ただ20代の人とか、それこそ当時の自分みたいに働き始めてなかなかペース作れないなとか、土日寝ちゃっててみたいな人とか、そういうような人たちに来てもらえるとすごく為になる活動かなとは思ってるんです。

そうやってまた裾野が広がるといいなと思っています。

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・モニラン会の魅力・特徴はなんですか?

倉本さん)
最初はランニングをしよう、というよりかは自分が経験したような体験をしてもらう、という考えでやっていました。
土曜日の朝8時からなので、かなり早起きをして皆さんいらっしゃるんですね。

やっぱり遅くても6時か7時前くらいにはどの方も起きていらっしゃるので、休みの日に早起きをしたというような爽快感があります。

あとはコロナ前だと40〜50人が参加していました。
なかなか就職すると会社の人以外と知り合うことって少ないと思うんですが社外で40~50人にわっと知り合えるっていう刺激もあったりします。

ランニングって速く走ると呼吸が苦しくてしんどいものなんですけど、ゆっくり走るのでまあそんなにきつくないんですよ。
汗かけて気持ち良い、みたいな感じです。
なので汗かくことでリフレッシュしてもらう。

それらはすべて午前中に終わってしまうので、当時の僕みたいに昼まで寝てるようなサラリーマンとかOLさんだと、「早起きして気持ちよくて、色んな人に出会えて刺激があって、運動してリフレッシュできてしかもまだ午前中!」みたいな、こんなに色んな感覚を普段寝ている短時間に詰め込んで体験できる。
そんな「体験の強さ」を価値と思ってやってきた感じですね。

インタビュアー)
すごい時間的に得した気分になりますよね!

倉本さん)
そうですね、最初はたまたまなんですけど時間が朝しか合わなかったからそうなっただけだったんです。
ただ、その時自分がしたような体験がすごく良いな、と思ったので、それをできる限り他の人にも感じてもらえるといいなという気持ちでやってました。

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・これからどんなことをしていきたいですか?

倉本さん)
これからやってみたいな、と準備していることとしては、リアルな場以外で関われる人たちに向けてアプローチをできたらと考えています。

ランニングのコーチと一緒にYoutubeのチャンネルを12月に開設して始めました。
実際多くの人に使ってもらえるのは4月以降くらいになるんですけど、ランニングのiOSアプリを今作っています。

リアルに接点持てない人たちにもアプリ上での繋がりじゃないですけど、届けていけたらいいなって、準備しているところですね。

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・どんな方にコミュニティに来てほしいですか?

倉本さん)
実際に走ってる場に対面で人と会えるので走りたい人に来てほしいっていうのが思いではあります。

その中でもランニングをあまりやったことがない人とか、もともと身体を動かしてたけど最近は運動から遠ざかっているような人たちに多く来てほしいなとは思っています。

これは最初から一貫して思っていることでもあるんですけど、まずは自分自身がモニランを始める前はほとんど運動していなかったので、運動する習慣がついてストレスが減ったりとか、あるいは体力ついたことでバテづらくなったりとか、良い面がいっぱいあるなと思いました。

同じように悩んでいるとか、ちょっと疲れ抜けないとか、同じ気持ちの人がいたら、うちに来てもらいたいです。

結構初心者向けにやっていまして、速く走れる人にも合わせていただいてゆっくり会話しながら楽しく、苦しくならないように走るペースメイクをしています。

なのでここに来てもらって身体を動かすとか、ランニングちょっと良いかもって思ってもらえるような人が増えるように、これからもやっていきたいなと思っています。

インタビュアー)
楽しく身体を動かせるってやっぱり一番良いですよね!

倉本さん)
そうですね!
ぜひそういう思いをもっと届けていきたいなと思いますね。

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・最後にこれからいらっしゃる方やコミュニティに向けてのメッセージをおねがいします。

倉本さん)
初めて行くとなると結構コミュニティって独特の空気感というか、ある種の内輪感っていうのは、どこでもどうしても出てしまうと思います。

できる限りそういう色が出ないように、初めて来た方も自然と入れるようにしています。
例えばロッカーで着替えている時に、周りは盛り上がってるけど自分だけ初めてだからひとりで静かに着替えていたり、あるいは走り始める時に、輪ができて皆で盛り上がっているけどひとりぽつんとしてしまうとか、そういうことが他と比べると少ないコミュニティかなとは思っています。

そもそも最初始めた時、開けたコミュニティにしていこうと始めて8~9年目になります。
ありがたい事に割と長く参加していただいている方が、動いてくださることが多くて、初めての人がいたら自然と絡んだりするような空気
感を作ってくださっています。

なので、先ほどお伝えしたように、2〜3年に1回とか、ふらっとご参加いただく方が、結構いらっしゃるんですよね。
そういう行きたくなった時に、ふと人と繋がることができて、身体動かして健康にも少し近づける場所になっています。
不安な方とかもぜひ勇気を出して顔出して頂けると嬉しいなと思います。

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編集後記

倉本さん、インタビューにご協力いただきありがとうございました!
インタビューでは行かないことへの罪悪感をゼロにすることや楽しみながら走ることなど、参加者に優しいコミュニティであることがとても伝わってきました。
いまのような状況下でも実際に人とあって交流できる形がここにあるのかなと感じられる活動にすごく魅力を感じるインタビューでした。
MYREVOのページには活動の様子なども載っているのでぜひ見に行ってみてくださいね!

ホームページ: https://myrevo.jp/fitness/morning-running-club
Twitter: @Monirunkai
Instagram: @monirunkai
Facebook: @monirankai

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