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ガラスを切ったあとの寿司は旨い 【地方空き家サバイバル,11日目,2022/6/2(木)】

嬉しいことに,近所の人は私の移住を歓迎してくれている。今日は,寿司をおごってもらってしまった。たしかに嬉しいのだが,複雑な気持ちも感じる。私は33歳。もう与える側の年齢だと思っている。しかし,もらってばかりだ。今までも,いろんな恩を受けて来た。しかし、返せたことはほとんどない。今回の恩も,返せない気がする。しょうがないから,恩送りスタイルで,別の人にささいな手助けができれば良いことにするか。幸い,体力と時間はある。今の自分にできることをやろう。

そんな私の,地方移住生活11日目を記す。

やったこと

今日やったことは,以下のとおり。
・窓の修理
・寿司をごちそうになる

窓の修理

バリバリにワレた西の窓の修理をした。外れなくなった窓を外すため,木枠のあたっている部分を紙やすりで削った。それでなんとか無事に,外すことができた。これで,ガラスをはめれば,窓の修理は完了だ。そのためには,ガラスを切る必要がある。

ガラスを切るのは,初めてだ。使った道具は,ガラスカッター,ミシン用油,砥石である。はじめに,割れたガラスで2,3回練習をした。はじめは上手くできなかったが,カッターを垂直にあて,まっすぐ1回だけ引っ張るというコツを掴めばなんてことなかった。ガラスカッターで傷をつけ,パキっと割る。そのあと,割れた面のエッジを砥石で面取りしてあげる。それだけ。それだけなんだけど,とても楽しかった。ガラスをパキッと割る感触はとても気持ち良い。硬いガラスがちょっとした傷ひとつで割れるのは不思議だった。もちろん,ガラスカッターで傷をつけるときに,自分の膝でガラスを割るというお約束も経験しておいた。

今日切ったガラスは全部で4枚。成功したのは3枚だった。このガラスは,祖父が残していったものだと思うので,30年くらいベンチを温め続けていたわけだ。3枚には活躍の場を与えられた。失敗した1枚,ごめんよ。

寿司をごちそうになる

窓を修理していると,いつも声をかけてくれる近所のおじいさんがいる。その人が突然現れ,「寿司食わしたる」と言い,もう一人の近所のおじいさんとともに,行きつけのお寿司屋さんへ連れて行ってくれた。ここ島根近海で漁れたアカウニ,イワガキ,カマス,サワラなどをごちそうになった。まったく知らない味だった。味から新鮮さが伝わってきた。いままで味わったことのない新鮮さが。また,近くの川でとれた鮎もいただいた。小さいもので頭からガブりと食べた。ハラワタの苦みが美味しかった。なにより,味の複雑さに驚いた。複雑すぎて舌が追いつかなかった。今回はただ苦いとしか感じられなかった。食べるたび新たな発見がありそうな魚だと感じた。

終わりに

食べながら,この辺の生き物の話をした。どうやら,この地では,生活空間から生き物を排除できないようだ。私の家は,古い家なので,必ずヘビがいるらしい。そのヘビは,ネズミを食べてくれるいいやつらしい。また,ムカデもたくさんいるらしい。そして,イノシシが畑を荒らしに来るらしい。植える予定のサツマイモは,イノシシの好物らしい。

いろいろ聞いたが,実際はどんなものなのか。どうなっちゃうのか。楽しみだ。

最後まで読んでくれて,ありがとう。

移住の背景と現状は,以下をどうぞ。
移住を決断した理由(文章のみ)
最近の状況(写真多めでサクッと読める)

それでは,また明日。

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