庭効果 【地方空き家サバイバル，16日目，2022/6/7（火）】

生い茂る庭木を伐採してもらった。その下の土には，大量のゴミが埋まっていた。植木鉢，ビール瓶，蛍光灯，トタン，割れたガラスなどなど。いわゆる，埋め立てるゴミが埋め立ててあった。私にはこんなことはできない。土に還らないものを土に埋めるなんて。悲しさと怒りを感じた。いつどんな時代に生まれたらこんなことができるんだろう。

とはいえ，今私が使っているものも，埋め立てるゴミになるものばかりだ。くそっ。腹立たしい。自分も同類じゃないか。私が出したゴミも，どこかの土に埋められている。

ゴミの問題は，昔から話題になっている。私もよく耳にした。ただ，他人事だった。初めての自分の庭。そこに埋まるゴミ。悲しさと怒りと嫌悪感。この感情は想像力では補えない。自分の庭を持たなければ，知ることのできない感情だった。

ゴミをできるだけ出さない暮らし。やってやろう。
そんな怒れる私の，地方空き家生活16日目を記す。

やったこと

今日やったことは，以下のとおり。
・庭木の伐採をしてもらう
・ホームセンターでのバイト開始
・ペーパーワークを少々
・掃除

庭木の伐採をしてもらう

祖父母が50年前に植えた木は，庭木のサイズを超えてしまった。そこで，業者に頼み，伐採してもらった。

今回の移住で必要なことは，自分でやることにしている。しかし，ケガなど破滅リスクのある作業は，プロに任せることにしている。失敗から学ぶスタイルでは，身体がいくつも必要になってしまうからだ。プロは安全な作業の方法を知っている。現場を観察し，段取りを決め，着々と作業していた。

終わりに

自分の家を持ったのは初めてだ。いままでは，実家や賃貸物件に住んでいた。所有者意識によるものか，いろんなことへの関心が強くなった。いままでは，イヤなら別の場所に住めばいい，という選択の問題だった。他人の青い芝を眺めることに時間を費やしていた。いまでは，イヤなことは改善するか受容するかという問題に変わった。自分の庭に費やす時間が増えた。そんな気がする。

最後まで読んでくれて，ありがとう。

移住の背景と現状は，以下をどうぞ。
・移住を決断した理由（文章のみ）
・最近の状況（写真多めでサクッと読める）

それでは，また明日。