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芸術家へ

形があっても
心は
その形に支えられているのでなく、
虚無である。
これが現代の虚無主義の性格である。
      三木清

人間であるいじょう
形に囚われる。
言葉は
形。

漠然と感じたことを
言葉という形にして伝える。

ものを考える時
言葉で考える
形を作り出す

自分の考え
自分の思い
自分の価値観
すべて言葉である。
形である。

形である言葉は
変幻自在に
その形を変える。

だから
わたしの言葉は不定形だ

心は
わたしが作るものではない。

外からの刺激
内からの刺激
時間
季節
年齢
すべてのものに左右される

心ほど
優柔不断で
天邪鬼で
聞かん坊な奴はいない。
聞かん坊のくせに
勝手に日和る。
社会なんかに
世相なんかに
流行り廃りなんかに
左右されてたまるか!
と、いきっていても
そんなのお構い無しで
日和る時は日和る。

心と言葉は
互いに互いを撹乱する。

だから
心を言葉にしようとすると
悩ましい。

不定形なものを
不定形なもので
形にする作業は
悩ましいが
おもしろい。

錯乱に酔う時間は
甘美さと苦汁を合わせ持つ

形にならないものを
造形する作業は
芸術だ。

人間は
言葉と定義づけたものを
喋れる
喋れない
それに関わらず
他と関わりを持つ以上
みな
芸術家だ。

いい作品を!



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