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つきつめりゃみんなマイノリティ。

仏教におきます罪というのは、けっして神に背くとか、仏に背くとか、何かに背くということではない。
自分自身の本来に背いているということです。
自分のほんとうの相に背いている。  
つまり、自分以外の何かに対して罪があるのではない。
自分の生命そのものに対して罪があるということでございます。

             宮城顗


今日の言葉は、わかるような、わからんような、そんな感じでおます。

いや、この言葉や、述べられている方に問題があるのではなくて、わたしは自分の本当ってのが未だにわからんでいる。
おそらく一生わからんで、理屈理念ではなくて、言葉でもなくて、ストンと自分に腑に落ちるなんてことなく終える気がする。

だから「ほんとうの相」がわからんので。背いているのかどうかもわからんということだ。

そんな意識すらない。

ただ、そう言われると、たぶんそうなんだろうなぁ、くらいは思えるけど・・・。

昨日、録画しておいたバリアフリーバラエティ「バリバラ」を観ていた。

身障者と言われる人で、現在インフルエンサーとして活躍されている人の活動や意見を中心に考える回だった。

乙武洋匡さんやせやろがいおじさんこと榎森耕助さんも出演して、まぁ、当たり前のことを言っていた。
ディスっているのではない。
当り前なのに、なんで当り前でないのか、ということだ。
たとえば、
身障者と言われる方が金儲けをすると文句を言われるのはおかしいし、文句言われる筋合いはない!
当然の意見だ、当り前の意見だ。
自分の行動や見た目をさんざん良くも悪しくもいじられる。時には、「税金で〜云々」言われる。
それなら、この容姿、この状況を逆に利用して金を儲けようと頑張ると、
「汚いやつだ」とディスるアホがいる、くさるほど。
そりゃ、ふざけるなということになるだろう。
当たり前のことだ。
そういうことを色々みんなが話をしてくれていた。

捉え方間違っているかも知れないが、そうした活躍する、頑張っている障害者を取り上げていくことで、
「障害者は、苦境にもめげずに、辛くても笑顔で、いつでも頑張り屋さん!」
なんてステレオタイプになる危険も指摘してくれた人もいた、ちゃんと。
それによって、笑うことができないでいる障害者の人が追い込まれていくのではないかという心配からだと思う。

解決方法の一つになるかならないは別として、乙武洋匡は提案をしていた。
落ち込んでます。
暗い気持ちです。
ひたすら泣いています。
とにかく愚痴を言いまくります。
そんな発信もしていくのも大事だと。
どうぞ、そうう発信もしてくださいと。

たぶんそんな気にも成れないくらいの人も多いだろう。

その時思った、変わんねぇよな、傷害がないというククリにいる俺らも。

明るくて、笑顔で、問題意識も高くて、ポジティブで、行動的なやつもいれば、おれみたく、ねちっこくて、笑えない泣けない、ポジティブ大っきらい、インドア大好きな奴もいれば、ただただ内気なやつもいる。
ビビリでビビリでしようがなくて、怖くて怖くてしようがなくて、名前隠して、素性隠して、ネットで吠えて強がって、「ぼくはビビリじゃない!」っていじけているやつもいれば、せやろがいおじさんおようなやつもいる。

結局はさぁ、みんな、つきつめればマイノリティなんだよね。

マジョリティでありたいのは、そこに安心があると思いこんでいる勘違いのため。

徒党を組んで、個を叩いて、強がっているだけ。

せやろがいさんが言っていたけど、
「マイノリティのほうが、みんなと違う、誰とも違うを自覚しているから、SNSなんかで発信して、客を取るのに向いているんじゃない」
こんなことを。

そのとおりだよね。

なんか、発信するとき、同じものを、隣の人のをパックって発信するんじゃだめだしね。

音楽にしても、演劇にしても、商品にしても、新しい個性ある何かを!ってかんじでしょ。

オレはないなぁ、武器。

最初に挙げたとおり、まったく自分が見えてないし。

ただね、笑ってしまっのは、これまたせやろがいさんが言っていたんだけど、
「自分はその時の社会情勢や政治になにか問題はないかを探って、それをみんなとは違うところ、方法で突っ込むことを武器にしてやっている。そういう意味では安倍政権には感謝です😁」
と、ツッコミどころ満載だった、探さないでも次から次へとボケをかましてくれた安倍政権に感謝と皮肉なのか、つっこみなのか、本音なのかは知らんがいっていた。

ちょうど同じようなことを感じていたから、昨日の「note」に、ま、せやろがいさんおようにうまくもおもしろくもないが、そんな気分も書き込んでいたので笑ってしまった。

自分がなにものなのかなんて、本当にわからない。

ただ、昨日出ていた人の多くは、そこを本気で悩んで、それで何でもいいからひとつでもみつけて、それを自分なりに表現しているなぁ、と。

彼らが完成形だなんてちっとも思わない。
彼らもちっとも思っていないと思う。

必死こいて、いま感じている自分を探っているのだな。

その探り方がさ、故意に他人を差別したり、誹謗したり、傷つけたり、他者の不幸を目論むようなための行動でない限りは、金儲けであろうと、落ち込んで籠もることであろうと、泣き叫ぶことであろうと、人気取りに走ることであろうと、構わないと思う。

ちなみに、「バリバラ ブンブンブン!インフルエンサーは止まらない!第1部」は、1月31日(日)0時(土曜23時59分の1分後ね😃)から再放送、第2部は木曜の20時から、NHK Eテレでやります。

あ、断ってくけど、NHKの回し者じゃないから、おれ。

どっちかというと、まともに報道しない、お国の広報機関に成り下がったNHKの報道部門、社会部門はクソだと思っているし。

ともかくさ、きのう、この番組を観たからというわけではないけれど、ますます自己というものを突き詰めていくしかないなと思う今日このごろなんだよね。

それが一番飽きないし、答えでないし、遊んでいても、仕事していても、飯食っていても、酒飲んでいても、デートしていても、全部に関連してくる問題だしね。

人のことをとやかく言っている暇ないんだよな、本当は。
でも、やっぱ関係の中で生きる以上は、人のことをとやかく気にせにゃ生きられない。
だったらせめて、一番必要のない謗ったり、傷つけたり、省いたり、虐めたり、人の不幸を願ったり、なんてまったく無駄でくされたことには大事な時間は使いたくないもんだ。

そうあろうと日々必死に心がけてはいる、必死に😅


*注1 文中の、乙武さんやせやろがいおじさんさんの言葉は、こんな感じのこと、というけっこういいかげんな記憶でして、だいぶ主観も混じっていると思います。

*注2 文中の「マイノリティ」「マジョリティ」の使い方は、「社会的弱者」「社会的強者」という概念ではなく、間違っているかもしれませんが一般的に思われている多数派・少数派という意味合いに比重が重く使われています。
これは、「マイノリティ」という言葉を使用した発言も載せましたが、「注1」にも書きまし通り、大まかこんな事を言っていたというわたしの主観が盛り込まれたものであり、発言者の意図とは関係なく、わたしの聞き取り方です。


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