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両親を癒してとの大おばの声




時々、不思議ですが、いろいろな思考や映像が、私の意思とは関係なく、次から次へ脳内を巡る事があります。
情報量が多いと、頭がパンクしそうになるので、少し思考をストップしたいと思っても、どうしても止められず、どんどんどんどん何かを伝えられているような感覚になります。
4.30(日)夜~5.1(月)朝にかけ、そのような感じでした。

私には叔祖母(祖父の妹・大おば)が2人いました。その2人の記憶が蘇ってきました。
1人は関東から、もう1人は同県2つ隣の町から、時々(当時私の住む)実家へ帰省していました。
私がたぶん7歳位の頃の記憶だと思いますが、関東の大おばが、帰省中、私に体罰を行う父親を見て、○○(父)はどうしてそんな事をするの?!やめなさい!と、本気で父を怒っていた、そして父親から私を庇って、抱きしめてくれた事があった事を思い出しました。
あ...私をあの時守ってくれた人がいた...と思いました。
その大おばは、1~2年に1回、いつも3~4日程滞在し、また関東へ戻って行ってしまうので、そのような関わりはほんの数回だけだったと思いますが、
でもその大おばが、いつか、泣いた後の私に向かって、
「○○ちゃん(私)は○○ちゃんの好きなように生きていいのよ。」
と、少し枯れた大きな声で、私の目を見て笑顔で言ってくれた事があったのを思い出しました。
本当にずっと忘れていました。ほんの数回でも、私を守ってくれた人がいた...と思い出しました。


遠方でもあるため、だんだん大おばの帰省回数は減り、私が大人になってから出会ったのは、祖母の葬儀の席で、その後は出会う機会なく、数年前に亡くなりました。
気づくと、その大おばが生前住み、亡くなり眠って居る地に、今私の子供が住んでいます。
今まで、何となく、同じその地に縁があったのだろう...と思ったりしていましたが、この日の私は、偶然かもしれないその事でしたが、この大おばが私を見守り、私の子供の事も近くで見守ってくれている、そのように思えてなりませんでした。そう思った私は涙が溢れて止まりませんでした。
今更ながら大おばへの感謝と、すっかり忘れてしまっていた事と、大人になった私が大おばにお礼のひと言も言えなかった事を申し訳なく感じ、涙ながら言葉にして自室で手を合わせました。


もう1人の大おばは、私が子供の頃に、父親の幼少期の頃の事を話して聴かせてくれた大おばでした。
父親は昔、父親の父親(祖父)から体罰を受けて育った。当時はそういう時代だった。
実母が亡くなり、継母に育てられるというような複雑な幼少期を過ごし、そういう育ち方をしてしまった。
今、あなた(私)は子供でわからないだろうけど、聞いておいてくれ、というような話しを聞いた気がします。

その大おばは、私が(実家を捨てたように出た事で叔祖父に嘆かれ)、祖母の葬儀の席で肩身の狭い思いをしている時に、よう来た...よう来たなぁ(よく来てくれたなぁ)...と涙を流して葬儀に参列した事を喜んでくれました。その記憶も、私の中に、なぜか急に思い出されました。この大おばも昨年亡くなりました。
2人の大おばが、過去から今まで、それぞれ私に向けていてくれた気持ちがあったのかもしれないという事に、こんなにも遅くなってから気づきました。


そして、その後、脳内で私は、関東の大おばから、
両親を癒すように、と言われた気がしました。
「○○ちゃん(私)、ご両親を癒してあげて」
「○○ちゃん、今度はご両親を癒してあげて」と。
昔の記憶にある、あの笑顔で、
そう言う声が聞こえたような気がしたんです。
え... ...?? ... ...私が両親を癒す??
逆ではなくて...? ...私が...?...両親を...?
...今度は...??
どういう事... ...???
そこから頭が痛くなってしまいました。
少し考える事をやめようと思い、考えないようにと思っても、脳内で、その大おばがずっと話して来て、しかもなんとなく、急かされるように感じて、
頭痛に加えて腹痛まで発生して、早めに横になる事にしました。

夜中、目覚めた時には、大おばの声は止まっていました。何かの知らせだろうか...と、思いました。もしかして実家の両親は、癒す必要があるような体調や精神状態なのだろうか...と思いました。
今、高齢になった両親が、どんなふうに暮らしているのか、1度、実家に行ってみなければならないだろうか...、と思いました。でも、そう考えて、私の中で葛藤が始まりました。


いつか両親と会う時のためにとも思って、自分との向き合いをして来たけど、今会いに行くなんて、そんなまだまだ早過ぎる。今会いに行く予定なんて、そもそも、してなかったよね。
いや、でも、なんとなく、会いに行ってみたらと、後押しされる感覚がある今だから、動いてみたら?会いに行ってみたら...?実家と両親の現状を見ておく必要があるんじゃない...?

そんな、私の中の葛藤でした。
会いに行けるのなら、行ってみたほうが、いいかもしれないけど、...
会いに行ったら、両親に関わったら、また昔のように傷つくかもしれない。後悔するかもしれない。
目にしたくない現実があり、それを見てしまうかもしれない。ショックを受けるかもしれない。
また嫌な事を言われるかも、そして嫌な気持ちになるかもしれない。
そんな事が頭の中をぐるぐる巡り、また頭痛と腹痛と
目眩まで感じて、薬を飲んで再度寝る事にしました。



お読み頂き、ありがとうございました。



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