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無人ドローン船開発企業の英国SEA-KITインターナショナル、全長12メートルのSEA-KIT XクラスUSVで、カテゴリー0認証船舶として業界初の無人海洋システム(UMS)認証を取得

2021年、無人表面船(USV)の設計・製造を手掛ける英国SEA-KITインターナショナルは、ロイド船級協会(LR)から業界初のUMS(Unmanned Marine Systems)認証を取得しました。これは海事産業にとって重要な節目となる出来事でした。
その後もSEA-KITはLRと緊密に協力し、USV分野における最高水準の基準を達成してきました。同社の最新12メートルのSEA-KIT X-Classユニットであるフグロ・ブルー・エッセンスも、先ごろLRのUMS認証を取得しました。これは同社5つ目のUMS認証取得であり、カテゴリー0認証を受けたUSVとしては初めてのものです。

無人大西洋探査プロジェクト
SEA-KITは、12メートルのSEA-KIT Xクラスリモート操縦USVを提供し、未探査または調査不十分な海洋フロンティアの探査能力を実証するプロジェクトに参加しました。このプロジェクトは欧州宇宙機関のビジネスアプリケーションプログラムの支援を受けて実施されました。
無人船舶には、石油・ガス、洋上再生可能エネルギー、安全保障・監視、環境調査、海洋哺乳類観察、科学研究、海洋マッピングなど、多くの海事分野での有益な用途があります。関係者は大型船舶に代わる、より低コストで環境に優しい代替手段を求めています。特に科学コミュニティにとって、適切な船舶を見つけることは難しく、付随作業にも高コストがかかります。
また、洋上再生可能エネルギーや石油・ガス分野では、オフショア作業員数を削減し、安全性を高める方法を模索しています。COVID-19パンデミックは、社会的距離を保ちつつ重要な業務を継続する上で、無人船舶の重要性を浮き彫りにしました。
2020年7月末にプリマスを出発したSEA-KIT X USVは、22日間にわたり洋上調査作業を行い、8月14日にプリマスに帰還しました。この間、エセックスのリモート操縦センターから24時間体制でUSVを遠隔操縦し、ヨーロッパ大陸棚沖の1,000平方キロメートル以上の海底を詳細に調査しました。
このプロジェクトは、SEA-KITのUSV設計の長距離航続力、遠隔操縦能力、海洋航行能力を実証しました。パートナーと協力し、世界中からの衛星通信によるUSVの安全な遠隔操縦も実証できました。

無人ドローン船の開発は、英国SEA-KITインターナショナルの他に、中国のDJIやAutel Robotics、米国のSkydioなどが有力に開発を進めています。

詳細内容は、SEA-KITインターナショナルが提供する元記事を参照してください。

【引用元】

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7

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