若松英輔さん「言葉のちから」「良知」とは〜王陽明の教え/日本経済新聞2023.11.25

 日本経済新聞土曜の若松英輔さんのエッセイ「言葉の力」を毎週楽しみに読んでます。

 11.25は「良知」とは

「言葉は、・・・人生という旅における護符のようなものだ」

「言葉のちから」若松英輔/日本経済新聞2023.11.25

 若松さんが、王陽明の言葉を集めた「伝習録」(溝口雄三訳)を読んでおられた際、「孟子」の一節「忘るな、助くな」を「おこたるな、せくな」と読ませていることに驚きます。

「忘る」を「おこたる」と読ませる理由は、「忘れるのは、小さな怠りが積み重なった結果」であり、「忘れてはならないことを忘れたのは、言い訳できない自分の怠りである」と示唆している旨伝えます。

「ドキッ」とします。
 最近、物忘れがひどく、言い訳ばかりしてる自分に釘を刺されたような気がする言葉です。
 いろいろ忘れたいことが多いから都合良く忘れようとしているのに・・・

 それはさておき・・・

 王陽明の陽明学でもっとも重要なのは、「知性の優劣の彼方に「学ぶ」ことの意味と可能性を説いたところにある。」としますが、少し理解が追いつきませんでした。
 王陽明については、その昔倫理の時間に習った「知行合一」、「致良知」というキーワードを覚えているのみですので、「伝習録」をパラパラめくってみようと思いました。

この記事が参加している募集

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?