Tinyuri

2016年にインドにヨガ留学。ところがクラスは先生のお義父さんの葬儀で途中延期に。先生…

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2016年にインドにヨガ留学。ところがクラスは先生のお義父さんの葬儀で途中延期に。先生が帰るまでとヒマラヤの秘境を旅すると、旅先の修道院でインド人青年と出会う。半年後に結婚。当時の出来事を思い出しながら書いています。 北インド在住5年目。翻訳・通訳・デザイン業。

最近の記事

ヒマラヤ麓の避暑地の人々

「災い転じて福となす」。 インドで受けたヨガコースでは、そんな逆転の経験が立て続いた。それはインドではよくある事なのかもしれない。それともたまたま、私がラッキー(アンラッキー)だったのか。 予定通り進まない、とにかく思っていたのと違う ... 。 その時は災いと思える出来事も、長い目で見れば「損失」ではないこと。インドが私に教えてくれた事かもしれない。分かり切った事からは生まれない未来もある。 誰の責任とか何が悪いとか、そんな場所に留まるよりも、より大切な学びがその先

    • 災い転じて福となす

      諺には非合理的と思えるものも多い。急がば回れ、灯台元暗しとか。何で?って思うことも。見えるものしか知らない短絡的な態度から、人生経験を経るうちに、ようやく諺の真意を知る。 インドに来たばかりの頃の経験は、より広くて深い知恵の旅の始まりだったと思う。 見るもの出会うもの、なんとなく臭い汚い怖い。3Kじゃん!と。でもネガティブ経験は後々になって、何が何処へどう繋がっているかを知るきっかけになる。実は全てのものは繋がっている。だから自分だけ無関係でも無関心でもいられない。そう思

      • 人生色々、インド人色々

        インド人と一口に言っても、当然さまざまな人がいる。大都市と大都市でも気質が違うし、貧困層と中間層、富裕層の境目がくっきり分かれる。でも私が受ける印象を言うと、立場に関わらず自分たち目的からブレない人が多いと感じる。また個人レベルの目的と言うより、家族や同族としての目的だ。 サンディヤも決して自分を譲らない女性だった。インド経済の中心地、大都市ムンバイからこんな山の中のゲストハウスに来てしまった自分の行動はさて置き、その全てが気に入らない。 彼女は2階の風通し良く眺めの良い

        • 山のヨガ学校の諸事情

          北インドでの4週間、全部で200時間のヨガ講師養成講座は、私の想像を裏切ったり、超越したりしながら進んで行った。 わざわざ有名観光地ではなく、閑散期の山麓の学校に決めたのは私。なぜかそちらに魅かれたのも、期待と現実のさまざまな矛盾に開かれたかったのかもしれない。インド人の実情にどっぷり浸かって、その後インドに住む事になる予兆だったかもしれない。いずれにしても、この経験が私の人生を180度変えてしまったとも言える。 「学校」という名の元に、実際は1人の先生がゲストハウスと契

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          仕事を辞めてインドでヨガ!のリアル

          インドに来たのは4年前。ヨガ講師の養成コースを受けるためだった。観光客の多いビーチリゾートではなく、ヒマラヤの麓で密かな人気のクラスへ。入学してみたら、初日は生徒が私ともう1人、たった2人のクラスで驚いた。何か、サイトで見たイメージと違う。 「インドでヨガ」という響きに、私の妄想が膨らみ過ぎていたせいか?脇目も振らず修道院で修行する尼僧のような生徒と、理路整然と哲学を繰り出すストイックな先生‥多くの仲間と切磋琢磨され、遂に栄光を手にする自分‥なんてね。 想像が、かなり違っ

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