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子育て介護をするフリーライターがスナックヌー開店

認知症になった母と、支えきれずに自分を騙し続けて笑う父。
妊娠中の妹は絨毛膜下血腫となり急遽入院。

どうしてこんなに立て続けに気が混乱するようなことばかり起こるのか…。

小学生の男の子を育てながらフリーランスライターとして働くアラサー女の情けない弱音を吐露する『スナックヌー』の開店です。(ちなみに、ヌーはKing Gnu好きだからヌーにしました)


アラサー。
介護と育児はどうして重なるの。
がんばってるのに。

そもそも私も不調だったのに

先月末からホルモンバランスと、変化の季節であること、震災があったこと、病気が発症したこの時期だからこそ、不調は大きかった。

夫に八つ当たりもいいところ。いまだに謝れてない。ごめん、ごめんなさいと思いながらまだ言葉にできないでいる。

だって、だってなんか謝りたくないんだもん。
私だって好きで感情のコントロールをしないわけじゃない。できているならとっくにしているのだ。

自分のことで、仕事のことで、家事で、人付き合いでいっぱいいっぱい。少し引きこもりがちになり、外に出れば愛想笑い。もういやだ、って何度も思いながら枕を濡らした。

懐かしい、昔お母さんに気持ちをわかってもらえなかった私のようだ。

母の連絡をスルーした

この体調が悪い間に何度か母から連絡が来た。

私は体調が悪い期間は特に母と距離を置きたくなる。体調が悪い時に依存されると感情の揺らぎが大きくなるからだ。

私たちは、程よく付かず離れずがちょうど良いのだとこの年齢になってやっとわかった。それも夫のおかげで。

スルーすると、母は過激に連絡をしてくる。
電話もなる。

けれど絶対に聞いてはくれない。
「具合悪いの?大丈夫?」

母にはわからない。気にする必要もないことなのだ。だって私は、母の母だから。もうだいぶ卒業できてきたけど、相手が卒業する気はさらさらないらしい。

まいってしまう。

父が自分を騙し始めた

母を一番そばで見ている父が、とうとう自分を騙し始めた。

母が認知症になった事実を受け入れてはいる。
だが、母と向かい合って話すだけで精一杯なのだと思う。

病院へ連れて行く。
包括センターへ支援の話を聞きに行く。
今後のことを考える。

私が提案することをことごとく、自分にはできないと嘆いた。

夫だろう。しっかりしなよ、と思うけれど私も自分の夫が母と同じ立場になったならどうだろうか。

義両親のように、前を向いて行くしかない。できることをするしかない。

そう考えられるだろうか。(考えられないから多分、今この吐露をしているのだろうな)

他人事として捉える。
どこか突き放していたい私。
でも、完全にはほっとけない私。

中途半端な私。
仏にはそうそうなれない私。

そんな私は、たぶん父を救えないだろう。
きつい言葉を浴びせてしまうのが怖くて、今日も電話を切った。

仕事が私を助けてくれる

不思議なことに、以前であった仕事のキャリアに関する葛藤が今は落ち着いた。

良くも悪くも、今の立ち位置にしっくり来たのだろう。
くるべき時が来たら、自ずと私なら動く気がした。

それにご紹介もいただけるようになった。
これまでまいた種が芽を出し始めたことに喜びを感じる。
報われた気持ちになる。

仕事はいい。
評価してもらえるから。
結果が出るから。
頑張れば頑張った分、認めていただけるから。

こんな私でも大事だと、充足感を与えてくれる。生きている心地を感じさせてくれる。人と、社会と自分の好きな形で繋がれるから。

今日だけ泣かせて

母がここ数日、寝室から出られなくなる日が増えたという。

物忘れはともかく、抑うつ、パニック、不安な症状が積もり積もって母を動けなくしているようだ。

父の負担が増える。
母が申し訳なく思う。
助けなければ、と思う。
妹から長女を預けたい連絡が来る。

私、膨らみすぎて割れちゃう。

風船にこれ以上空気が入らないように、
コップに注いだ水が溢れんばかりに流れ出るように、自分の感情がぐちゃぐちゃになって溢れてゆく。

子育てと介護はなぜかぶる

子を儲けて育む傍ら、どうして両親をも手助けしないといけないのだろう。

これまでずっと、そうしてきたのにまだ手助けしないといけないのか。

不満の葛藤が出てきた。
さっきまでは憔悴し切っていたのに。
人間の感情は複雑だ。

ねえ、同じくこの道を辿っている人はいないの?
話がしたいよ。



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