読書を始める夫へ
今朝、夫が突然こんなことを言った。
「やっぱり、読書したほうがいいと思うんだよね」
は、はぁ。どうして急に?と聞くと、
「QuizKnockを見てると、読書って大事なのかなと思ったんだよね。知識が増えていくのが楽しそうだなって。あと岡田斗司夫も読書が一番コスパがよくて、お金を稼ぐ力をつけるには読書が必要だって言ってた」
……どんだけYouTube仕込みやねん!というツッコミはおいといて(私も負けてない)、「読書をしたい」という気持ちは素敵だよね、と素直に思った。
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そんな夫の話を聞いて、急遽一冊の本を熱帯雨林から取り寄せた。ショーペンハウアー著『読書について』。
実はこの本、すでに岩波文庫版を持っているのだけど、本棚から出してパラパラめくってみると「ちょい硬いな」と感じられた。なので、信頼できる光文社古典新訳文庫版を新たに購入することにした。
ちなみに岩波版を読んで書いたレビューはこちら。
以前、わけあってエドガー・アラン・ポー『黒猫』の翻訳を比較したことがあり、それ以来「外国語の本は翻訳者が違うと別物!」と考えている。だから、2冊の翻訳を比べてみたいなという(私自身の)目論見もある。
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今朝頼んで夕方に届いた(!)光文社版のページをめくってみると、「自分の頭で考える」という章題。
はて?そんな内容だっけ?
と岩波文庫版をめくると、こちらは「思索」というタイトルだった。
なるほど、これは期待大。もともと難しい内容ではなかったと記憶しているけれど、一字一句を理解したくてなかなか読み進められないタイプの夫には、こちらが読みやすそうだ。早く読みたいな。むしろ先に読んじゃおうかな。
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私は、好きな本や映画を他人に薦めるのが苦手だ。そもそもバッチリ好みが合う確率は低い。「あまり好きじゃなかった」と言われるのはショックだし、かといって気をつかって「面白かった」と言われるのもなんか悪いし……。押し付けがましくなるのもなー、ありがた迷惑かなー、などと悶々してしまう。
でも、この『読書について』は絶対に面白い。そして今の夫に合っているなと、ピンときた。35歳で読書を始めたい人(もちろん読書したことがないわけじゃないんだけど)にはぴったりだと思う。
仮にあまり楽しめなかったとしてもまぁ、身内だからいっか。と思えば気が楽だ(ごめん)。
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忙しい人なので、どれくらいのペースで読み進められるかはわからないけれど。読んだ感想をぜひ聞いてみたい。
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