言葉に注意
言葉は物凄い力を持っている。同じ口から出た言葉が人を生かすことも、殺すこともできる。
韓国に来て10年目だ。生活面で不自由はほとんどない。けど、日本で生まれ18年間育ったため、今でも日本語のイントネーションが残っている。それを隠すために釜山の方言で話そうと努力もした。韓国国籍を持っているのに、韓国人のように話せないのが恥ずかしかったからだ。発音がおかしいことは自分でもよく分かっている。それでも、発音に関する話を聞くのは、あまり気分の良いことではなかった。
“日本語みたいに話すね”
“韓国語なのに日本語に聞こえる”
(イントネーションを真似する人もいた)
ある人はこう言い、またある人は
“日本で生まれ育ったのに、めちゃくちゃ流暢ですね”
“釜山出身じゃなかったんですか?”
このように言った。
同じ状況だとしても、このように言うことも、あのように言うことも出来ます。何が正しく、何が間違いだ、そのようなことを言いたいのではありません。それでも、もしも後者のように言う人がいたら、僕は速攻でその人のファンになると思います。そして、こう言うと思います。
“キレイ(格好良い)な人は、言葉もキレイ(格好良い)だね”
韓国に “行く言葉は優しければ、帰ってくる言葉も優しい”という諺があります。この諺のように、自分の話した通りに、相手も応答します。
理解のない言葉が相手を苦しめることがあります。
冗談で言った言葉が相手を不快にすることがあります。
悪意のない言葉が、相手には傷になることがあります。
しかし
ほめる言葉は、相手を喜ばせます。
認める言葉は、相手を幸せにします。
励ます言葉は、相手が再び立ち上がる力になります。
言葉を上手に使えば、病気を治す ‘良薬’になりますが、
言葉を間違って使えば、人を害する‘毒薬’になりえるということを忘れてはいけません。
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