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I'm 汀艷 / 나는 정염이다 / 我是汀艳 2024年6月

入梅 I

ほんの数日前に映画製作団体の試用期間が過ぎて、晴れて所属の俳優になって、さあ!これから頑張るぞー!と息巻いている矢先にもうすぐ梅雨入り…ここまで来て幸先がよろしくない…私は、梅雨の時期が本当に苦手です。お天気が悪いと身体のあちらこちらが痛みますし、気分もどんよりと落ち込んでしまいます。雨は嫌いではありません。雨粒の音は、考え事をするのに丁度良いBGMのように思っています。

言葉遣い

なんとなく、今まで隠してみました。わざとらしく胡散臭い語り口で、先月まで文章をしたためていましたが、止めます!
かまととぶったりするのもここまで!
上品に思われたかったと言うより、下品に思われたくありませんでしたので、ついつい悪い癖で取り繕ってしまっていましたが、これくらいの語り口が本当の私です。
ここまで生きてきた中で、今が最も周りの人々に恵まれている気がします。汀艷でいさせてくれる環境で、私は自然体でいられるようになったので、エッセイも気取らず飾らず書いていきます。
(日増しに本性を表して、しまいにはとんでもない御下劣エッセイになっちゃったりして…)

蛹から蝶になるように

とは言えですね、自分に良くしてくださる方々にとって善い人でありたいという想いも事実です。なんとなく今まで嫌われ続けた人生でしたから、私の落ち度でせっかく築けた人間関係を壊してしまう事だけは避けたいと考えています。私は幼い頃から欠陥だらけでしたし、この先ずっと仲間はずれにされてもいじめられても仕方がないと思っていました。
でも、大人になって、社会に出て、自分の人生を選択して生きてからは、そんな憂いは消え失せました。色々な方に褒めて頂ける事が多くなってきたからです。正直、私は褒められ慣れてない人間ですので、そんなに優しくされてはバチが当たりそうで怖い時もあります。でも何かを「良い」と言われるのは嬉しいし温かい気持ちになれるので、これからも褒めて頂けるように頑張りたいと思います。

元の木阿弥。それでも

売れない作曲家から、(まだ)売れ(て)ない役者・随筆家に転生しただけで、私の社会的地位(この言葉、嫌い。)は、「夢」というものを淘汰してしまえば、ただのフリーターであることには変わりありません。
それでも、やりたかったこと(音楽)のために後向きに生きるより、やりたいこと(演劇)のために前向きに生きる方が、ずっと幸せではないでしょうか。

入梅 II

生まれた日の雨
黄色い傘の上で弾ける雨
シロ(2代目ねこ)を拾った日の雨
真夏の夕暮れの温い雨
傘をわざとささなかった日の雨
私に風邪をひかせた夜中の雨
紫陽花が綺麗だと思った日の雨
涙も嗚咽も隠してくれた雨

雨の日の飲み物の味
雨の日の音楽の質感
雨の日の食べ物の味
雨の日の すべて 。


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