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Tinder Ⅰ 危機一髪

これは3年くらい前の話です。

当時の僕には歳下の彼女(以降K)がいたのですが、喧嘩ばかりであまりうまくいっておらず、別れまで秒読みという感じでした。

友達に相談してみると、「そんなお前にいいアプリがある」とのこと。これがTinderとの出会いでした。どうせ業者ばっかなんだろうな〜と思いつつ暇つぶしに入れてみる。自分なりにイケてる写真をプロフィールに設定し、いざスワイプ開始!  

と、その前にTinderの説明をしておきます。Tinder、とは俗に言う出会い系アプリであります。位置情報を登録すると相手とのおおよその距離をだしてくれるので、その手軽さとシステムのスタイリッシュ感から若い子たちの間でプチ流行しているのであります。

左にスワイプすると  イイネ!


右にスワイプすると  NO !


といった感じでお互いにイイネをしたユーザー同士のみがマッチングし、そこで初めてトークができるようになる、というものです。課金をすれば色々できることも増えますがここでは省略します。

早速スワイプ開始! よく分からないので全部左にスワイプします。スイスイと。しかしマッチしません。ブスだからでしょうか。ひどい!

めげずに3日ほど左スワイプを続けていると、遂に初マッチ!Cちゃん!距離は5キロほど!顔は隠していますが大人しめな雰囲気で服装も好み!ステータスメッセージにも「ホ別苺」なんてことは書いてありません!

きた!!よっしゃい!早速トークだ!


僕)初めまして〜 いいねありがとうございます!

Cちゃん)こちらこそ!よろしくお願いします!


ちゃんと挨拶も返してくれる!いい子じゃん!

初マッチ、そして初トーク、こういう真面目そうな子もTinderやってるんだという驚き。僕はもう舞い上がってしまいました。

そうこうしてるあいだに実際に会ってみることになりました。

Cちゃん)お散歩しませんか?

僕)ぜひ!とりあえずLINE交換しましょう!

ということでLINE交換。お互いの名前もここで分かります。

Cちゃん)へ〜lazyさんって言うんですね!珍しい!

僕は関東ではあまり聞かない名字なので、いつも自己紹介の時その話題になります。どうでもいいですね。その後挨拶も程々に具体的な時間や場所を決めていきます。

結局、お互いの最寄りの川沿いにちょうどお散歩コースがあったので3日後の20時頃に集合することにしました!

この時にはもう彼女のKちゃんのことは完全に忘れていました。本当にクズですみません。

さて、当日。ドキドキしながら集合場所の川沿いへと向かいます。Cちゃんの提案により電話をしながら合流することに。


僕)ここら辺だと思うんだけど〜

Cちゃん)私も着いたよ!

僕・Cちゃん)あ!いた!


てな感じで初対面です。さて、顔はあまり知らない状態で来たので今回は完全にガチャです。

でも、こんな俺に会うために来てくれた。

それだけでありがたい!

例えブスでも俺は気にしないぞ!と気合を入れ顔を拝見しました。

なんと!!


普通に可愛い!!!ヤッター!!

マジか!!えー!イェイ!


大成功です。友よ、ありがとう。Tinderは神アプリだ。

友へ感謝しつつまずはご挨拶。


僕)はじめまして!フヒッ!

       lazyです(笑)(キモ笑顔)😅😅🤗

Cちゃん)はじめまして!Cです!


可愛い子相手だと緊張しちゃいますね。陰キャラが発動しました。

何とか挨拶を終え(あまり覚えてない)

お散歩が始まりました。


Cちゃん)良かった〜怖い人じゃなくて

僕)いやいや!

Cちゃんもめちゃくちゃ可愛いじゃん!


印象は悪くなさそうです。

1時間ほど歩きながらおしゃべりしました。どうやら僕が元彼に似ていたので会ってくれたようです。思い返せばほとんど元彼の話をしていました。

小さな公園があったので少しベンチで休むことにしました。


Cちゃん)もし危ない人だったら、と思ってわざわざ護身用のちっちゃいナイフ買ってきちゃった(笑)

僕)いや怖いな!冗談はよしてくれ


打ち解けてきましたね〜

そこからお互いの過去の恋愛話や少しHな話などしました。流れで手を繋ぐとこまではいけたのですがそれ以上は無理でした。

気づけば24時前。バスも無くなるので帰ることになりました。

いやー!Cちゃん可愛かったし手も繋げちゃった!この調子で行けば次はハグとか出来そう!なんて思いながらバス停まで送っていると、突然Cちゃん、くるりと振り返りハグをしてきました。

僕)え、ちょ、うわ(照)(急に積極的だな///)

Cちゃん)あのさ、ちょっと聞きたいことあるんだけど

耳元とでCちゃんが囁きます

僕)うん、なーに?(照)



Cちゃん)君、彼女いるよね??????



ヒ     エ   ッッッ   !!!!!!!


なんで知ってるの?怒ってる?

てかじゃあこれなんのハグ??

疑問が止まりません。

そして、僕の首にまわしてあるCちゃんの腕の力はどんどん強くなります。


まさか、さっきのナイフの話って、ガチ?

このまま刺されるんか?

Tinderやるってこういうことなん

か???


さようなら友よ。

そしてKちゃん、勝手な俺を許してくれ


ようやく最後になって出てきましたねKちゃん。

現世への別れを済ませていると


Cちゃんに唇を奪われました!

しかもDEEPなやつ!


????? ?意味不明。 

固まってしまいました。

するとCちゃんはすかさずこう言いました。

「お前のインスタ調べたら普通に彼女載せてんじゃねーか!ふざけんな!」


そう、僕は本名でインスタをやっていたので簡単に調べられたのです。珍しい苗字が仇となったわけですね〜、迂闊でした。

で??じゃ今のはなんのハグ?キス??

となるのが常人ですが僕は異常者なので普通に喜びました。

「刺されなくてよかった〜🤗

しかもキスできてラッキー😆」


色んな感情が溢れましたね。ただ何よりも大きかったのは

面白い という感想でした。


その刺激が僕を虜にしてしまったんですね〜。Tinder最高!イェイ!


ここまで読んでいただきありがとうございました!



その後Kちゃんとは別れるのですが、Cちゃんはこのあとも色んな場面で登場してきます。お楽しみに!

またね!ばいばーい。




























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