夏の最強ビールの飲み方を伝授する
暑い。暑すぎる。
7月の涼しい気候はどこへやら。気づけば連日の真夏日、いや猛暑日になる日も少なくない。
こんな暑い夏は、
キンキンに冷えたビールに限る。
もちろん、運動終わりや仕事帰りに、居酒屋で友達と飲む一杯目は格別だ。
だが今回はあえて、"家で飲むビール"について語りたい。
それでは、安藤プレゼンツ。夏の最強ビールの飲み方。ビールを片手にどうぞ。
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美味い酒をより美味く飲むには、多少の疲労を背負うことがスタートである。
もちろん何もせずに飲むビールも美味い。
が、しかし。疲れた体に染み渡るビールがより一層美味いことは、これを読んでいるあなたも経験上知っているだろう。
しかも、季節は夏。
ただでさえ疲れているのに暑さで疲労は倍増。なんてったって歩いてるだけで体力を消耗する。
そんな帰り道、てきとーにスーパーかコンビニへと足を向ける。
真っ先にドリンクコーナーへ。
お目当ては、もちろんビールだ。
冷蔵庫の中でキチンと整列しているビールは、涼しげにこちらを見つめている。
ゴクリと喉がなる。
もちろん、銘柄は好きなものでいい。
個人的には、夏はヱビスやプレモルより、アサヒィスゥパ-ドゥラアアイや、キリン一番搾り、サッポロ黒ラベルのような、できれば淡麗でキリッとしたものを飲みたい。
とにかく、自分の好みを、キミに決めたと言わんばかりに冷蔵庫から奪い取る。
もう、こいつは自分のモノだ。誰にも渡さない。
他にも買いたいものがあるなら買って、足早に店を出る。本当は帰り道にプシュッとやってもいいのだが、ここは我慢だ。
家に着く。誰にも邪魔されない空間だ。
もう君と僕は二人きりだ。
__だが、すぐには開けない。
ここでガッついては、せっかくの労働も水の泡だ。余裕がある人間は、何かと好かれると言うだろう。
まずは、汗でベタついた体をシャワーで洗い流す。
おっと、その前に大事な工程がある。ここで、冷凍庫にさっき買ってきたビールをぶち込む。ちょっとの時間だ、凍りはしない。
寝る子は育つ、と言うしね。
しばしの別れを告げ、すぐにお風呂へ。
熱々のシャワーを浴びる。ダラダラはしていられない。キンキンに冷えたビールが静かに待っている。
急いで風呂場を出る。夏はお風呂から出てもすぐに汗をかくが、そんなことはもうこの際どうでもよい。
むわぁっとした湿気が残る脱衣所を出て、クーラーをガンガンにつけた部屋に滑り込む。
脇目も振らず、だが冷静に、冷凍庫を開ける。
ほんの少しの時間しか別れていないのに、どれだけ会いたかったか。
遠回りすればするほど、
会えない時間が増えるほど、盛り上がる。
恋とビールは一緒だ。
キンッキンに冷えたビール。
何回もチャンスはあったのに、あえて我慢してきた。
この、瞬間のために。
缶に爪をかける。
躊躇せず、一気に手前に引き倒す。
カシュッ と。
無音の空間に、まるでファンファーレのような音が響き渡る。
なんて…なんて良い音なんだ。これのASMRがあったら延々と聞いてられる。
躊躇わず、だがこぼさないように慎重に口に運び、そして一気に
___ 流し込む。
__冷たいビールが口を、喉を、そして全身を駆け巡る。
強い炭酸が喉を刺激する。が、痛いことも忘れるくらい夢中でゴクゴクと喉を鳴らす。
最高だ。幸せだ。
今日あった全てのストレスが消え去る。
こんなにも冷たいのに、こんなにも自分の心を癒してくれる。
ああ、この一口のために生きている。
とはよく言うが、本当にその通りだと感じる。
誰に褒められることもなく、包まれることもない日々。
だがこの一杯だけは、君だけは、味方だ。
缶から口を離し、一息つく。
ビールを飲んだ後の人のセリフを「ぷはぁーーーっ!」と考えた人は誰なのだろう。ノーベル賞を送りたい。
そうだ。このままビールだけを飲んでも良いのだが、どうせならつまみも食べよう。
すぐできる上にめちゃくちゃ簡単だと、世の一人暮らしがよく作る、豚キムチで飲もう。
スーパーで買ってきた豚バラを取り出す。
温めたフライパンにゴマ油を注ぐ。
もうレシピなんてなんでも良い。食べれればいい。
豚肉を炒め、最後にさっとキムチを入れ、お好みでめんつゆなどを足して合わせ炒める。
ほら、なんて簡単なんだ。
それなのに、ちょっとした料理感が出る。しかもなんてったってビールと合う。
熱々の豚キムチを口に運ぶ。
ピリッときいた唐辛子と、豚肉の甘みが口いっぱいに広がる。
そしてそれをまた一気に、ビールで流し込む。
なんてこった!こいつらは天才か。
永遠不動のコンビだ。
まさに修二と彰。なぎさとほのか。しばゆーとてつや。それらと並ぶほどの、最強コンビだ。
相乗効果とはこのことか。
今日あったことなんて、今は全て忘れてやる。
このビールのために、明日からも頑張れるものだ。
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さて、まとめると
①疲れた体にしておく
②ビールは冷凍庫で冷やしておく
③熱いシャワーを浴びてから
④躊躇せず一気に流し込む
ほら、簡単だ。
だが、少し一手間を加えるだけで、美味しいビールがもっと美味しいビールになる。
家で飲むなんて…という人もいるだろう。
が、人目を気にせず、自分のペースで流し込むビールは、他のものには代え難い何かがある。
毛嫌いせず是非一度試してみてほしい。
NO BEER , NO LIFE.
素敵なビールライフを。
※お酒はハタチになってから☆
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