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読書感想文の回「リボルバー」

毎日「暑い」という言葉を何回言っているんだろう?
いつまで言うんだろう?
もうお盆も終わったし、台風も過ぎたし…
そろそろ秋めいてきてもいいんですよ。

さて、今日も読書感想文がんばりますよー!

今日はこちら…

「リボルバー」(原田マハ著)を読んで

この本は「本好きの会」のプレゼント交換で頂いた本で、表紙は有名なゴッホのひまわりの絵がドーンと描かれていました。
原田マハさん、実はまだ読んだことがなかったのですが、なんとなく有名な画家やアートを題材とした作品を書く人だよな…というイメージだけはありました。なのでプレゼントされたこの本の表紙を見て、これはゴッホが絡んだストーリーなのかな?…あ、帯に書いてあった!「ゴッホの死」アート史上最大の謎に迫る…と書いてありました。
ゴッホの死…ちょっと待て…ゴッホの事、私ほぼ知らない(汗)
ひまわりの絵を描いた人ってことと、耳を切った自画像から自分で耳を切った…なんかよくある天才ってちょっと変わってる…そんなイメージしか持ってなかったので、「アート史上最大の謎」のこと自体、全然知りませんでした。

さて、果たしてそんな状態で読んで面白いのか、それとも基礎知識くらいはあった方がいいのか…
ま、私の性格上「基礎知識あった方がいい」になっちゃうもんで、結局本を読み始める前にWikipediaくらい読んでおこう…としたら、なんとも長い長い文章でなんと1時間以上Wikipediaを読んでしまいました(笑)

で、基礎知識をなぞった上で読み始めたのですが…
うん、知らないより知ってから読んで良かったです。それなりにすんなりイメージできたので。

まず、あらすじの引用から…

パリ大学で美術史の修士号を取得した高遠冴(たかとおさえ)は、小さなオークション会社CDC(キャビネ・ド・キュリオジテ)に勤務している。週一回のオークションで扱うのは、どこかのクローゼットに眠っていた誰かにとっての「お宝」ばかり。
高額の絵画取引に携わりたいと願っていた冴の元にある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれる。
それはフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだという。


「ファン・ゴッホは、ほんとうにピストル自殺をしたのか? 」 「――殺されたんじゃないのか? ……あのリボルバーで、撃ち抜かれて。」

ゴッホとゴーギャン。

生前顧みられることのなかった孤高の画家たちの、真実の物語。

Amazonより

そう、ゴッホのWikipediaにも出てきましたがゴーギャンとの関わり…それがこの物語のメインとなるわけですね。
主人公である冴が会社の同僚や友人たちと持ち込まれたリボルバーのことを調べていく中で、見聞きしたことを元に謎を解いていく…そんな流れです。

特にゴーギャンの血を引くと言われる人からの言葉…そこから伺えるゴッホとゴーギャンのそれぞれの想い…
もしそれが真実だとしたら…
確かに史実とされてきたことがひっくり返るわけです。

もちろんフィクションなのですが、なんかこれが本当のことだったら…なんてちょっと思いを馳せてしまいたくなるくらい、ドキドキしました。

ドキドキというのは、どうなるか?というドキドキじゃなくて…というのは、なんとなく結末は想像できたから…(多分著者もそれは想定内だと思うんです)
何のドキドキかというと、歴史を紐解いていく系のドキドキです。

歴史上の人物にまつわる「本当はこうだったんじゃないか?」的な話ってたくさんあるじゃないですか。
チンギスハンは実は義経だったんじゃないか?とか、南光坊天海=明智光秀説とか…真偽はどうであれ、そういうのってドキドキして好きなんですよねー(笑)

そういう意味で、この「ゴッホは本当に自殺したのか?」を巡る話は面白かったです!実際そうだったんじゃないか?って思いたくなるくらいでした。

そこに辿り着くまで、ゴッホやゴーギャンのゆかりの地を訪ねた時の描写や、彼らの作品にまつわる話など、時々手を止めてその土地や建物や絵画を検索しながら読んでました。
すると更に現実味を帯びて来るんですよね…その仮説が。

そして、今までさほど興味のなかったゴッホとゴーギャンの作品に興味を持ち始め、本物の絵を見たくなってしまいました。

なので、日本で彼らの作品を展示している美術館があるのか?はたまた近々「ゴッホ展」や「ゴーギャン展」はないのか?とか調べちゃいましたから(笑)

そう、私は単純なんです(笑)
ちなみに…
Yahooの背景のきせかえ…コレを読んでからゴッホの「星月夜」に変えました(笑)
だって、私がゴッホとか検索してるもんだから、Yahooさんがオススメしてきたんですよ。全く油断も隙もありゃしません(笑)

とにかくそれだけ私を夢中にさせてくれた本でした。
面白かったです!

原田マハさんはキュレーターでもあるとのことで、他にもアートを題材とした小説をたくさん書かれているようです。ゴッホについては「たゆたえども沈まず」という小説もあるようなので、次はそれも読んでみたいです。
他にも彼女の作品を調べてみたら、ルソーやピカソ、マティス、ドガ、セザンヌなどなどの名前が出てきます。
どうやら原田マハさんの本を読むと名画にちょっと詳しくなれそうです。それもきっとドキドキしながら…

また読みたい本が増えてしまいました(笑)いつまで経っても私の積読は減らないようです。ま、それもまた楽し♪ってやつですね。

以上。

明日は「世界でいちばん透きとおった物語」の読書感想文を書こうと思います。ただ…これに関しては絶対ネタバレできないので、果たして感想文が書けるのか…書けたとしてもおそらくかなり短くなってしまうと思います(笑)

ということで…
では、また明日。

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