英雄じゃない主人公。『ローワンの魔法の地図』
今年はもっと意思をもって本が読みたいなと、毎月課題図書を設定することにしていました。
読む本のテーマは「名作児童文学」。
すきだすきだといいながら、もしかしたら忘れてしまっているものもたくさんあるんじゃない?と、思ったから。
一月のはじめに毎月のなんの本を読むかを決めたから、それをひと月でシリーズを読み通す。可能であれば作者のことも調べる。たったの12回ではなんにも変わらないかもしれないけど、すきなもののこともっともっときちんと知りたいのです。
もう過ぎちゃったけど1月に読んでいたのはエミリー・ロッダの『リンの谷のローワン』シリーズ。
エミリー・ロッダは『デルトラクエスト』シリーズで知っていたけれど、ローワンを書いた人だって知らなくて、図書館ではよく見かけていたけど、子どもの頃も読んだことなかったかも…くらいの、うろ覚えさ。
でも読み始めてすぐにテンポの良さと、物語の奥深さにのめり込んであっという間に全5巻読んでしまいました。
【1巻のあらすじ】
ある日、リンの村を流れる川が枯れてしまった。水を取り戻すために、竜が住むといわれる山の頂きを目指し、腕じまんの者たちが旅立つことに。頼れるのはローワンがさわるときにしか反応しない魔法がかけられた、暗号の書かれた地図だけ。
望まないのにヒーローにならなくちゃいけない主人公って、冒険者としては王道かもしれないけど、ローワンは本当に初めはなんにもできなくて村のなかでも落ちこぼれ扱いの存在。
そんなローワンが少しずつ勇気を持って、立ち向かって、成長していく姿がとってもとっても丁寧に描かれているのが良かった。問題解決する方法も魔法じゃなくてけっこうがちんこの潜入だったり、知恵や体力でがんばっちゃうのがいい。
5巻を通して、村とローワン自身の歴史や秘密がくるっと伏線回収してくれるのも気持ちよくて嬉しい。
読みやすいから、児童ファンタジー読んでみたいけどどうかな…って人にもおすすめかもしれません。
ファンタジーって、世界観を掴むまではちょっととっつきにくかったりするけど、わかったあと一気に世界が広がって主人公と一緒に冒険できるあの感じがたまらなくて、がんばってくらいつくような気がします。
知らないこともっともっと知りたい。好奇心旺盛な人ってきっとファンタジーがすきなんじゃないかな。
2月は『ムーミンシリーズ』を読んだので、また更新します。
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