noteで人生初の小説を書いた裏話②
この記事は、僕がnoteで初めて書いた小説の「あとがき②」です。小説を読んでいただいた方への感謝も含めて色々書いてみました。
小説(全12話)は、マガジンにまとめています。ご興味があればぜひ読んでいただけると嬉しいです。
noteで知り合った方をモデルにした3人の登場人物
僕が書いたこの小説の中で、実はnoteで知り合った3人の方をモデルにした人物をさりげなく登場させました。(本人たちには内緒で)
これもほぼ大筋を書き終わった後、いざ投稿し始めたら「物語の中に登場させたい!」という衝動に駆られてしまいました。
今回はその3人の方の話が中心になりますが、ぜひ読み進めていただければ嬉しいです。
まず1人目は、前回のあとがき①から連続登場のもときさんです。
前回、もときさんが撮られた大桟橋の写真から物語の着想を得たという話を書きました。
この物語にもときさんが登場したのは、僕の中で必然のように思います。
実際、もときさんは雨の日に横浜の大桟橋にカメラを手に持ってやってきました。僕も海外放浪の旅に出る前(2005年頃)、大桟橋にふらっとバイクのツーリングの途中で立ち寄ったことがありました。
そこで、もときさんが撮った大桟橋の現実世界の中に僕自身が入り込みたいという欲が生まれました。(笑)
もちろん、もときさんと直接お会いしたことはないですが、今までのnoteでの交流を通じて、もときさんと実際に会ったらこんな風に会話が弾むんだろうなぁという想像を膨らませて書きました。
海外の旅に限らず、日本でも行ったことがない場所(距離に関わらず)を訪れると、そこで色んな人と予想外の出会いや会話が生まれることがあります。僕はそんな時間こそ旅の魅力の一つだと感じていますが、見ず知らずの者同士が大桟橋でたまたま立ち話をするというシーンになっています。
つまり、この章で初登場する奏太(僕)と写真を撮る男性(もときさん)との会話は、ほぼ全てnoteでのやりとりに基づいて書きました。
写真や文章から溢れ出ているもときさんの優しい人柄を何より伝えたかった章です。だから、かなり気合い入れて書きました。
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2人目は僕と同じく、いや僕以上に旅を愛するのりまきさんです。僕より先輩にあたる女性の方(年齢は秘密です)で、僕が生まれた大阪に住んでいます。それだけでも親しみが沸きました。僕がまだnoteを始めて間もない頃でしたが、記事のスキがきっかけで交流が始まりました。
ちなみに僕は男3兄弟の末っ子ですが、姉や妹といった女姉妹にずっと憧れを持っていました。せめて兄が姉だったら、こんなに人生でこき使われることもなかったのではないかと想像したこともあります。誠に勝手ながら、のりまきさんが僕にはお姉さんのような存在に思えてきます。おそらく、お姉さんだったとしても適度な距離を保ちながら、フレンドリーに接してくれそうなイメージがあります。のりまきさん、勝手な想像をお許しください。(笑)
のりまきさんは、僕が行ったことがない国もたくさん旅されています。インド、キューバ、メキシコなどなど。そうした国を旅した時の話はもちろん、語りがとにかく面白いです。ほんとそうだよなぁ~と共感することがたくさんあります。よろしければぜひ記事も読んでください。
そんなのりまきさんの旅で惹かれたのが、スペインのカミーノ・デ・サンティアゴと呼ばれる巡礼路を歩く旅です。
僕の書いた小説の中では、パリにやってきた男とのりまきさんをモデルにした紀子という旅人が、とある安宿のロビーで束の間の会話を楽しんで別れるという話になっています。お互い1人旅ですが、紀子はそのまま南仏へ行き、そこからカミーノ・デ・サンティアゴの巡礼の旅へ向かいます。
前回のあとがきにも書きましたが、時代設定は1972年頃で主人公の男は僕の親父がモデルです。親父は大阪生まれ大阪育ち、のりまきさんも同じ大阪人。自分で書きながら、すごく不思議な気分になりました。
ちなみに、この章で登場する人参ケーキはのりまきさんの子供の頃からの大好物です。のりまきさんが書かれたにんじんケーキの記事を参考に、素人の僕はこの章を書く前に人参ケーキを実際に作って食べました。下の記事の中で、のりまきさんがパリで食べたという話も書かれています。
小説の中の描写はあまり参考にならないと思うので、気になる方はぜひ作って食べてみてください。(笑)
妻と義母は美味しいと言ってくれたので、ひとまず合格点だったのだと勝手に思っています。
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最後の3人目の方は、陽(yo)さんという爽やかな笑顔の好青年です。
陽さんにたまたま記事を読んでもらってスキをしてくれたのですが、陽さんのこちらの記事を読んだらあまりに共通点が多くて驚きました。
実際のコメントで書いた共通点というのはこんな感じです。
アイルランドに留学していたことも同じ!
3人兄弟の末っ子というのも同じ!
自分にはない優れた能力を持った兄貴が2人いるというもの同じ!
3人兄弟で一番背が低いというのも同じですw(笑)インスタなどのいいねより、noteのスキの方がスキだというのも一緒です!
その驚きをコメントで陽さんに伝えたことが親交のきっかけでした。
陽さんも、ニックネームに書かれているように1人旅が好きな方です。これまで30ヶ国以上の国々を旅されてきたのではないでしょうか。
旅で撮った写真や旅行記を中心に投稿されていますが、写真に映っている陽さんはいつも笑っている印象があります。
ボリビアのウユニ塩湖で楽しげにドラゴンと闘っている写真を見た時は、「本当に陽さんは一人旅なのか!?」と思いました。
笑顔が魅力的な人間の回りには、人が自然に寄ってくるのだと思います。僕の想像ですが、陽さんと実際に会ったらすぐ仲良くなれる自信があります。(笑)
そんな想像をしながら、僕は小説の中に陽さんを登場させました。
陽一という青年が、パリで男が泊まっていた宿のドミトリー(相部屋)にやってくる。同じ日本人ということもあり、その日にさっそく部屋を一緒に探しに行くほど意気投合します。そして、結果的にパリでルームメイトになります。
少し話がそれますが、小説の中で男が働くことになったパリの「Restaurant -愛-」は親父の実際の経験をもとに書いています。
今はそのレストランはありませんが、当時は全く同じ名前の日本食レストランがオペラ通りにありました。親父は旅費が無くなってそこで働くことになったのですが、パリでたまたま出会った学生さんと仲良くなってモンパルナスの近くのアパートに一緒に住み始めたようです。
細かい話は知りませんが、そういう経緯もあったので僕は小説の中でルームメイトを探しました。
そのルームメイトを想像した時、真っ先に思い浮かんだのがズバリ陽さんでした。
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今回の小説は「旅」が起点になる物語でした。旅が好きな3人の方ということもあり、小説の中で書かせてもらうことができて本当に良かったです。
これもまたnoteでの交流があって実現できることだなぁと改めて思います。突然登場させてしまい、僕も大丈夫かなとヒヤヒヤしましたが、みなさんに喜んでもらえてほっとしています。本当にありがとうございました。
次回、この小説の核心に触れて終わりたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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