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「ストレス」を味方につけて自己成長する方法

ストレスという言葉を聞くと、どう思われますか? 一般的にはネガティブな印象が強いと思います。強いストレスがかかると、心だけでなく身体にも悪影響を及ぼし、最悪の場合は病気を引き起こしてしまう状況も考えられます。

適度な緊張は必要?

脳科学や心理学の分野では「適度なストレスは必要である」と言われています。これを裏付ける実験として、生理学者ヤーキーズ博士とドットソン博士による1908年の研究から得られた「ヤーキーズ・ドットソンの法則」が有名です。

この実験では、マウスに黒と白の目印を区別するように訓練し、マウスが色を間違えた時には、電気ショックを与えて学習を促しました。その結果、電気ショックの刺激が適度なときにマウスは最も速く区別を学習し、電気ショックが弱すぎたり強すぎたりすると、学習能力が低下することが分かりました。この結果から、適度なストレスでパフォーマンスが最大化すると言えます。

適度のストレス状態では、ノルアドレナリンという物質によって、集中力や判断力が高まり、脳のパフォーマンスが飛躍的に向上します。しかし、過剰にストレスがかかると、頭が真っ白になったり、筋肉がこわばったりするので、パフォーマンスが著しく低下します。

どういうストレスがいいのか?

では、適度なストレスはどうやって実現すればいいのでしょうか。自分にかかるストレスを変化させることはなかなか難しいと思います。ですので、自分の思考を変化させることで、過度のストレスを適度なストレスに変換する必要があります。

たとえば、緊張してきた時に「緊張してきた、失敗したらどうしよう・・・」とネガティブな思考になってしまうと思います。これだと更に不安になってしまい、緊張を増幅させてしまいます。

この状況を「適度な緊張感だから、今日は上手くいきそうだ!」とポジティブな思考にしたらどうでしょうか。上手くいきそうな気がしませんか? あるいは「今まで一生懸命練習してきたから、今日は絶対に上手くいく!」と考えたらどうでしょうか? やっぱり上手くいきそうですよね?

自分の外からかかるストレスは、それ自体を変えることはかなり難しいです。しかし、内なる自分の思考は、自分の考え方一つで変えることが出来ます。ストレスがかかっている状況をネガティブに捉えず、むしろストレスを楽しむくらいの気持ちでポジティブに捉えることが成功の秘訣です。

ポジティブ思考になるには?

ポジティブ思考が成功の秘訣と言われても、なかなかポジティブに考えることが出来ない方もおみえだと思います。そして、そういう方ほど「自分の性格を変えないと!」と思い込まれていませんか? でも性格はそんなに簡単に変えれないですよね?

性格ではなく行動を変える

アリストテレスの言葉に「その人の性格は、その人の行動の結果である」という有名な言葉があります。自分の行動を少し変えていくだけで、性格が変わっていくのです。どうですか、少し行動してみようって思いませんか?

ネガティブな発想をいつもしてしまうのであれば、「ポジティブ思考になりたい」があなたが望む結果ですよね。その結果を得るために、自分が変えるべき行動をまずは3つ考えてみましょう。最初から高いハードルを設定する必要はありません。自分が出来そうなことから始めましょう。

たとえば「ネガティブなことを考えてしまったら、一度考えることをやめて深呼吸する」や「ネガティブなことを考えてしまったら、自分が楽しいと思えることを想像する」のようなものでもいいと思います。ネガティブな思考を続けるのを止めるところから始めて、「ネガティブに思う回数が減ってきたら自分を褒める」などで自己肯定感を上げていくと、少しずつ「ポジティブ思考になりたい」という望む結果につながっていくと思います。

何事も無理せず焦らず、ゆっくり少しずつ変化していくことが大切だと思います。「継続は力なり」ですから!


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