「悪くないだろう」という感情は悪くないだろう
「好きなこと」や「やりたいこと」を見つけるよりも、
「嫌いなこと」「したくないこと」を考えろ!
という主張がある。
主な理由は、「嫌いなこと」をリストアップすることの方が簡単だからだ。「嫌いなこと」の逆を考えれば、「好きなこと」や「やりたいこと」を見つけやすいという点を根拠に挙げる人が多い。
確かに、嫌いなことを考えるほうが分かりやすいし、手軽にできるだろう。
例えば、
ブラックな労働環境が嫌だ
やりがいがない仕事が嫌だ
すぐに怒る彼氏・彼女の態度が嫌だ
etc
のように、嫌いなことや嫌だなと思う人の特徴はスラスラと出てくる人も多いだろう。
ただ、今回はその「嫌いなこと」を考えることをオススメするわけではない。
「悪くないだろう」
という感情や
「嫌いじゃない」
という感情にスポットを当てることをオススメする記事である。
「悪くない」という感情は、「やりたくないこと」や「嫌いなこと」という感情より少しマイルドだ。
今回は「悪くない・嫌いじゃない」という感情を探ることで、案外良いことがあるということを書いていきたい。
「悪くないだろう」を考えて分かること【事例】
例えば私の場合、今の仕事を考えてみる。仕事内容はSE(システムエンジニア)だ。
この仕事内容を「好きか?」と問われると、
はい、好きです
とは正直言えない。でも、
だからといって「嫌い」なわけでもない。
どちらかというと、今の仕事は
「悪くないだろう」
という感覚だ。
このような「悪くない」「嫌いではない」ことを見つけることができればラッキーだと思う。なぜなら、無理に他の選択肢を求めなくてすむし、無駄に落ち込まずにすむからだ。
世間では
副業しないとやばい!
早く転職しろ!
サラリーマンはオワコンだよ!
と煽り立てている。
確かに、それらの主張は一理ある。副業の流れはあるし、いつ会社からやめてくれと言われるかも分からない時代だ。
しかし、だからといって、焦って転職サイトに登録し、よく分からないまま転職したとしても、果たして納得のいく結果は得られるのだろうか。
私は得られないと思う。なぜなら、そもそも自分が得たい結果が不明確であるし、「主体的に」選択肢していないからだ。
つまり私は、「悪くないだろう」という感情を手がかりに、一度自分の仕事を見つめ直すことができたのだ。
いきなり好きなことを見つめることは難しい
しかし、いきなりそこを目指すのは難しい。
だからこそ、まずは「悪くないだろう」と思っていることを見つめてみる。その理由を考えてみる。
こうすることで、逆説的に「好きなとこと」や「やりたいこと」の「ヒント」がぼんやりと見つかるのではないか。
なぜなら
ああ、これって案外悪くないんだな
あれ、意外とこの人は嫌いじゃないかも
と思えることは、あなたにとって自然に感じることであり、「心地良い」ことだからだ。
あなたにとって「悪くないだろう」と思えることは?
あなたの職場・仕事は、意外と悪くないのではないか?
実はあなたの彼氏・彼女を、本当は嫌いではないのではないか?
思ったよりもずっと、あなたの人生は悪くないのではないか?
このようなことを、考えてみてもおもしろいかもしれない。
人生いつでも100%!今日が最高の一日だぜ!イエイ!
というハイテンションで毎日生きれる人はいい。それだけでハッピーだろう。
でも、そうやっていつもポジティブに考えることが難しい人も一定数いるはずだ。実際に私もそうである。
そういう人には、「悪くない」と思っていることや、「嫌いじゃない」ことを考えてみることをオススメしたい。
やりたいことが実は身近にあることが分かるかもしれない。または、本当に大切にしたい人やコニュニティなどを再認識することもあるだろう。
いずれにせよ、「普段当たり前に思っている心地良いこと」が見つかるのではないだろうか。
だから、私はこう思う。
「悪くないだろう」という感情は、案外悪くないだろう。
*ブログもやってます!「嫌いじゃない」と思いながら書いています。よかったらどうぞ。
よろしければサポートをお願いします!いただいたサポートは大好きな本を買うために使わせていただきます。ありがとうございます。