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ヤプリの1人目PdMが苦労したこと・やったこと #今日のヤプリ

こんにちは!ヤプリでプロダクトオーナーとPdMチームのマネージャーをしている、増渕です。「プロダクトマネージャーのお仕事」シリーズ、二回目の記事です。前回の記事はこちら

実は私がヤプリで最初のPdMなのですが、当時プロダクトマネージャーという役割も今のようにメジャーではなくノウハウもあまりなかったため、もがいて、苦労したり、やってみて上手くいったことがあったので、振り返りながら記録していこうと思います。
この記事を通して、同じような境遇の方のお役に立てましたら幸いです。


もともと違う職種だったところからの異動

現在はプロダクト開発本部 開発企画部に所属していますが、もともとはカスタマーサクセス(以下CS)本部のディレクターとして入社し業務を行っていました。
※ディレクターの業務に関しては別記事もご参照ください!

当時、開発本部にはほぼエンジニアしかいない状態で、製品仕様に関するコミュニケーションはセールス・CSから直にエンジニアにいっており、システム理解が深くないと認識齟齬が発生してトラブルの原因になっていました。
私は、前職でiOSアプリ受託開発のセールス兼ディレクターをしていた経験があり、適度にシステム理解をし、ビジネスサイドが言っていることをエンジニアに通訳できたため、重宝していただいたのか半年ほどで開発本部に異動になりました。

苦労ポイント1:仕様が複雑すぎる、、、!!!

ノーコードのアプリ開発プラットフォーム「Yappli」は現在40以上の機能を有し、機能内にも設定や表現など用途に合わせて様々なアプリが作れるよう日々進化しています。
とても便利な反面、私が異動した当時も20〜30くらいの機能がある中で、特殊な設定をしないと使えない設定などもあり、製品全体の仕様を理解するまでにとても苦労しました。(と同時にその世界を1人で創りあげていた創業者の佐野の頭の中はどうなっているんだろう?と尊敬しまくりでした)

幸い、

  • 異動前にディレクター職でYappliをユーザとして利用していたこと

  • まだ組織が小さく、お客様からの問い合わせやお困り事がキャッチアップしやすかったこと

という背景があり、とにかく情報を拾って、この機能では何ができて、何ができないのかを佐野をはじめエンジニアに聞きまくることでなんとか仕様理解を進めていきました。

仕様理解をする中で意識していたのは、仮にその機能を拡張することになったときに実現する余地があるかどうか?です。
具体的には、ただ「できない」で終わりにするのではなく、できるようにするためには何をすればいいか?違う方法で実現できるのか?を自分が想像できる範囲だけでもエンジニアと会話しておくようにして、システム的にはどこまでは耐えられるのか?この先は難しそう、など自分だけでも判断できそうな軸を作っていきました。

苦労ポイント2:無い無いの嵐

苦労ポイント1でお察しいただいているかもしれませんが、まず仕様書らしい仕様書がなく、「動いているものが仕様」というスタートアップあるあるな状況でした。
そのため、営業がお客様に説明する仕様も、即時に反映するのが難しいこともあり営業資料への落とし込みなどが課題となっていました。

加えて、当時リソースも潤沢ではなく、経営的にもやりたい課題がモリモリ、お客様からの要望もモリモリ、不具合対応もそれなりにモリモリあったので、リソースの配分も課題でした。
また、組織の拡大期で入社が増えている時期でもあり、エンジニア組織も十分に成熟しておらず、計画に対して遅延が発生することも多く、リリースまでの期日もありませんでした。

また、利用データなどもまだしっかりと整備して見られる状況ではなく、営業やCSからのインプットによる肌感で、今後の開発計画も決めていくような状況でした。

そのため

  • 仕様書がない

  • リソースもない

  • リリースまでの余裕もない

  • 利用データも整備されていない

の状況でした。

やったこと1:機能リリースからの利用データ参照

異動してから半年ほどは、営業やCSなど他部署を巻き込んだ業務フローの整備やチーム立ち上げなどを行っており(このあたりは今回の主題とズレるので詳しく書きませんが、機会があれば別記事にしたいと思います)、
その後ようやくYappliの開発に関わる業務に着手できるようになりました。
利用データも整備されておらず、データに裏付けられた適切な機能開発も難しそうだったため、まずは要望が強そう(営業・CSの肌感により経営陣がGOを出したもの)な機能を作ってみることになりました。
※現在は形を変えていますが、ヤプリでは全社から要望を吸い上げる会議体を設けて運営しています。別記事になっているのでご覧ください。

リリース後に該当機能が利用されているか確認したところ、思っていた以上にアプリに組み込んでもらえており、アプリユーザの利用も上々でした。
恥ずかしながら、それまで私はあまりプロダクトの利用データを見る習慣が無かったのですが、このリリースは数字を見る1つのきっかけになりました。

やったこと2:「改善」を行う仕組み作り

私の異動以前から、改善(戦略的に実施するプロジェクト・不具合以外の要望に対する取り組み)をやりたい気持ちはあるものの、リソース不足もあってほとんど着手ができていない状況で当時200ほどの要望が積み上がっていました。
不具合についても軽微なものは後回しにしがちになってしまっており、お客様からもいつ頃対応してもらえるのか、問い合わせをいただくようになってしまいました。
戦略的な機能開発も不具合の対応もとても大事なのですが、だからといって改善や軽微な不具合の対応をおろそかにするのは、ご利用いただいているお客様の満足度的にも良くない、と思い、何かいい解決策はないかと考えました。

そこで計画したのが、月に2日ほど実施している「YappdateDay」です。
プロダクト開発本部のほぼ全員が、改善や軽微な不具合・技術負債の解消など、普段取り組めない業務に時間を割く日として運営しています。
はじめてから5年が経ちましたが、プロダクト開発本部の1つのイベントとして定着していて、詳しい内容はあちこちでお話させていただいているので、今回は割愛します。ご興味ある方はリンクをご参照ください!

やったこと3:入社してきたPdMへナレッジ共有

やっと仲間が!というタイミングで難しさを感じるのはナレッジ共有ではないでしょうか?
重複しますが、Yappliは40以上の機能を有しており、その機能開発も複雑。
私もプロジェクトメンバーとして大規模な管理画面刷新を行ったこともあり、特殊な設定をしないと見えてこない設定こそなくなりましたが、把握しておくべき範囲がとても広いのは変わりない状況です。とはいえ、機能と機能が連携するものもあるため、切り離して担当を付けるのもなかなか難しい。
私の後に入ってくれたPdMへは模索しながらも全体の概要を説明しつつ、適宜情報提供するようにしていたのですが、途中からエンジニアとのやりとりで仕様の認識がかみ合わなくなってしまったりしていました。最初から一人で担当してもらうのは難しいとわかり、私も教え方が良くなかったと反省しました。

そのため現在は、一気に全部とはいかないですが、半年から1年くらいかけて業務を経験しながら全体感を把握してもらうような仕組みに挑戦しています。
具体的には、既存機能の改善など機能の仕様について会話するMTGにオブザーバーとして継続的に参加してもらっています。この場では、私も参加して必要に応じて機能ができた背景など共有できるところは都度補足するようにしています。
※それ以外にも仕様把握や会社に慣れるための取り組みはたくさんあるので、ヤプリのプロダクトマネージャーに興味がある方は安心してカジュアル面談でご相談ください!
※ヤプリは入社後に3ヶ月のYOP(Yappli On-boarding Program)期間を設けています。詳しくはこちら!

仲間が増えて今の体制へ

今の体制になるまでに、私はプライベートで産休育休に入ったりもしていますし、会社の成長やまわりのエンジニアをはじめとしたメンバーに助けられている部分も大きく、私の成果です!なんておこがましくて言えませんが、
1人目PdMとしてたくさんもがいてきて、ありがたいことに現在PdMは私を含めて8名の組織になっています。

ヤプリではYappli以外にYappli CRMなど製品も増えており、PdMの活躍の場も広がっています。
私も現在はPdMメンバーのマネジメントに加え、プロダクトオーナーとしてYappliというプロダクト全体を見渡して仕様を調整したり、今後実装すべき機能を精査したりと少し先を見据えた業務を行っています。

おわりに

ここまで、私が1人目PdMとしてやってきたことを書かせていただきました。
ここに書いた以外でも、大規模プロジェクトの仕様まとめや進行を行ったりとベンチャーならではのスピード感でお仕事させていただいていました。
今はPdMのメンバーも増えているので、プロジェクトの進行などはおまかせしつつ、私はもう少し中長期の目線でYappliを考えるため試行錯誤しています。このあたりの取り組みについても追々記事にまとめていければと思います。

また、私自身子どももおり、仕事と子育てについても社内で聞かれることが多いため、そのあたりも今後記事にしていきたいと思っています!
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この記事でヤプリのPdMやそれ以外の職種にご興味をお持ちいただけましたら、Tech Blog や採用サイトもぜひご覧ください!
Yappli Tech Blog
カジュアル面談

それでは、また次の記事で!

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