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そろそろちゃんと向き合う年収のお話

お金のはなし

20代後半ともなり、「お金」について考えることがふえてきました。

「資産としてのお金」には「収入(増やす)」要素と「支出(減らす)」要素で構成されています。

お金が貯まらないという方がいたら、まず着手することは収支バランスの見直しで、収入 > 支出 = 1X ができているかを把握する必要があります。Xの値が大きければそれだけ貯金に回せているということになります。

支出の見直しについては、固定費・変動費を減らしていくしかないです。

パッと思いつく固定費としては「家賃、水光熱費、保険、スマホ料金、wifi料金、新聞」が考えられる。僕は「飲み会代」も毎月発生しているなら固定費に近い感覚で捉えています。

支出は各々の家庭事情やお金の掛けたいものの価値感があるので、「散財を控えて、本当に必要なものにお金をかける」感覚をもって選択をするのがいいと考えます。

ここからが本題で、「収入」の見直しに関してはどうなのでしょうか。

一般的な収入は「会社からいただく給与」で金額が決まってくるかと思う。つまりは、給与(年収)をあげることが収入の見直しになるということです。

僕の年齢(20代後半)にもなると、会社からいただいてる年収に不満をもつ人がちらほら現れるようになりました。不満の言い分も理解はできますが、不満を言ったところで年収はあがりません。

まずは、年収の決定プロセスについて理解することが、現状の納得感と次の意思決定に繋がると考えている。年収決定プロセスとは「どのような原理で年収が決まっていくのか」だ。

年収はどうやって決まるのか

年収をあげたいとなった時に、頭に浮かびやすいことが「スキルを身につけよう」かと思います。スキルを身につけるは、間違いではないかもしれないが、年収が決まる要素としては小さい要素です。

例えば、似たような営業スキルをもっていた人物がいたとしても、コピー用紙を売る営業と金融商品を売る営業では、年収に2倍ほど差がでるかと思います。

そこで年収が決まるまでには、いくつかの階層構造があると考えました。

●年収が決まる要素

年収が決まるまでの要素としては以下のようになります。

①業界

業界はもっとも大きな要素となる。画像は業界別の平均年収を比較したものとなります。平均年齢や性別を調整していない比較のため一概には言えないが、それでも1位外資系金融と100位紙・パルプでは、年収に約3倍の差があります

これは市場規模や、高収益になりやすい業界構造によってこれだけの年収差がでるということになります。

②企業

それでは企業の要素はどうなっていくだろうか。これも本来は業種で合わせてあると比較しやすく親切かもしれないが、許してほしいです。

業種別を揃えて比較をしてみると、1位キーエンス(2,140万円)44位ソニー(1,034万円)496位シャープ(729万円)999位シンフォニアテクノロジー(646万円)となっており、1位と999位比較では約1,500万円の差、44位と999位の比較でも383万円の差となります。

なぜこれだけ企業によって差ができるのかは、売上・利益・ビジネスモデルによるものが大きく、収益を効率よくあげられる企業ほど、人件費に回せるお金も多くります。

③企業文化

企業が効率よく収益をあげるのは大きな要素になる上で、その次にくるのが「売上の何割を人件費に回すか」ということだ。これは同じ利益率だとしても、企業によって方針が異なってくるため、社長(経営陣)の意思決定による要素となります。

④職種

ここで職種になります。職種とはエンジニア・営業・企画職・クリエイティブ職のようなことです。画像は職種別の平均年収です。

技術系(IT/通信)といっても、その中の職種によって平均給与は異なってきます。以下の画像は、技術系(IT/通信)でより細かい職種別の給与になります。

プロジェクトマネージャーとヘルプデスクでは、309万円の差があることになります。もちろん企業によって、職種の重要度が変わってきますが、一般的に高給になりやすい職種があるということです。

⑤個人

ここまできてやっと、個人レベルの話になります。大きくは「役職・スキル・結果・前職年収・年齢・学歴」で決まるかと思います。それぞれ企業によって重要視する点は異なるので、一概にこれは重要とはいえません。

また、「学歴はいらない」と声高々とポジショントークする方もいるが、僕としては学歴は年収の決定要素としては小さい(何とでもなる)要素と考えています。

では、今の会社で年収を上げていくにはどうすればいいか?という話ですが、これはシンプルに「結果を出して、スキルを身につけ、役職をあげる」になるかと思います。その上で年収があがるかどうかの査定にのるためです。

しかしながら、前述の通り、個人で結果をだしていけば年収は上がり続けるか?という問いはNOかと思います。年収決定の構造では①〜④の要素がより重要となるためです。一定水準までの年収に到達すると、個人・チーム・企業全体で変わっていく必要があるということです。

新卒は何がいいのか

「学歴は年収の決定要素としては小さい」と言ったが、新卒の強みは学歴とは別のところにあります。

新卒採用は中途採用と異なり、前職の業界・企業・職種・年収といった要素を見られずに、①業界を自由に選べるのだ。これまで前述したとおり、この①業界の要素は年収を決めるのに一番大きな要素となっており、転職での中途採用で業界を変えるのは高いハードルになりやすい(もちろん例外はいますが一般的には難しいです)。

つまり、変えられない学歴で落ち込むのではなく、新卒採用の強みを生かして望んで言くのがいいと考えてます。

まとめ

年収の決定には構造があり、①業界②企業③企業文化④職種⑤個人の順になっているという話を書きました。

ここまで年収の話を中心に書きましたが、「自分の幸せになる選択はなにか」というのは全然違う話です。誰と働くか、何をやるか、社会にどう貢献するか、など一人一人大切にしているものが異なるからです。

もし、現時点でブレない人生の意思決定基準があるとしたら、それだけでとても幸せなことだと僕は思います。自分で選択し、それを正解にできるかは誰も予想ができず決め付けられないからです。

一方、多くの人にとって「収入(年収)」が大切ということも理解しておく必要があります。マネジメントを経験した人なら一度は経験したことがあると思いますが「なぜ給与があがらないのですか?」「どうすれば上がりますか?」という問いは、相手(他者)の人生にとって収入(年収)が重要だからです。それには相手の背景や思考があり、否定する権利はだれにもないと思ってます。

まとまりないですが、ここでおわります。

おわり。

引用

dodaの平均年収のサイト 

doda平均年収ランキング 最新版【職種別】

2019年版 業種別 モデル年収平均ランキング

40歳年収が高い企業トップ1000社ランキング【2020年版】

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