素数螺旋

 素数螺旋をプロットしてみた。
 素数螺旋は図の式で定義されている螺旋のことだ。但し、上限は無い。

 幾本かの筋によって出来ているらしい。このような筋はPが大きくなるにつれて増えてゆくようだ。
 恐らくではあるがカオスが絡んでいるだろうと思う。対数螺旋的なものに似ている気がするからだ。……自己相似性を持っているかも知れない。
 素数は核物理的な現象に絡んでいるというので、物理的現象というと、螺旋だろうとプロットしてみた。

 『空の境界』の両儀式風に言うのなら、
 ”――お前の螺旋は、緋と緑で、凄く、綺麗だ。”(『痛覚残留』)

 二つの、対になるような形での螺旋が描かれているのはどうした訳なのだろう?
 対になっているのは大凡近しい値の素数なのだろうが、筋があったり、空隙があったりするのはどうした訳なんだろう?
 これは素数の分布について何がしかを示唆しているのだろうか?

 どうしてこんなに規則立っていて、そうして、周期的なのだろう?

 これは離散数学的な問題だろうと思う。……けれども、物理学とも関連していることだろうと思う。
 永遠とこの螺旋は拡大してゆくのだろうか?

 渦が出来るのは何故なのだろうか? どうしてバラバラではないのだろう?
 複雑系の問題なんだろうけれども、この渦の謎が解かれることは無いのだろうか?