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メルヘンチックな心模様

 残暑の暑さを抜け、ようやく秋の声が聞こえてきましたが、ここ数日は雨模様です。模様(もよう)という言葉は、いろいろな場面で使われています。ちょっと思い出してみると・・空模様、縞模様、人間模様、心模様etc.いろいろあります。”模様”という言葉は、いろいろな事柄と一緒になって、言葉による造形美を感じさせます。それでは、模様の模(も)ですが、その意味は、手本(にする)、飾り、形etc.となります。夢を食べるという想像の動物”獏”にも似ている文字です。次に、様(よう)の意味は、形、有様、図柄etc.となります。

 模様とは、何かの様子や有様を意味しますが、想像力を働かせると、”模様”という言葉の前に、何らかの言葉がつくと、新たな生命を持つ言葉が生まれてきますね。例えば、心模様です。そう、井上陽水の有名な歌に「心模様」があります。その歌詞は覚えていませんが、一瞬一瞬揺れ動く相手への思いをつづったものだったと記憶しています。メルヘンチックな歌詞が若い男女の心を揺さぶる。そんな青春時代には、美しい心模様が広がっていることでしょう。人は、いつまでも心の純粋さを保つことはできませんが、年齢相応の美しい心模様を描きたいと思いませんか。