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乾燥野菜は難しいけど…楽しい。

KIMOBETSU Foodies を立ち上げて、乾燥野菜の商品化に向けて試行錯誤している。いま取り組んでいるのは「きりぼし大根」。ただ干せばできる…と思っていたが、これがなかなか奥が深い。

僕らは「収穫しきれない野菜をどうにかしたい」という想いがきっかけになっていることもあるので、近隣の畑で収穫しきれなかった大根を拾い集めるところから始めた。

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それらを町内の主婦の方や地域おこし協力隊員に助けてもらいながら、傷みがひどくないかひとつずつ丁寧に確認したうえで下処理をしていく。

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それを形に整えたうえで殺菌処理を行なっている。作るのは「細め」「太め」「輪切り」の3種類。

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その後、乾燥機にかけて待つだけ…なのだが、温度や湿度によって乾き方も違うし、時間をかけすぎると色が変色してしまう。一緒にプロジェクトを立ち上げた農家さんの作業場にある乾燥機と町が所有しているものを併用しているのだが、それぞれの機械の特性も違うので、そこでの調整も必要となってくる。これが結構大変…。

下準備できた大根たちを乾燥機にかけていく。

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これが36時間経つと(大根は水分量が多いので時間がかかる)、イイ感じに仕上がってくる。

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でも、やりかたを失敗すると…

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焼けて変色したり、旨味が逃げてしまって味のない麩のような感じになってしまったり…。同じ機械でも原材料の状態などによっても仕上がり方が変わってくるので、このあたりはどうにかデータを集めていきたいところ。

生産者や製造者の顔が見える安心・安全なもの

最近は、地震や台風などの災害で非常食としての乾燥野菜が少しずつ注目されているように思う。もちろん、日々の食事の“もう一品”にも活用できるし、添加物も入っていないので子どもに食べさせるものとしても安心でもある。そんな生産者や製造者の顔が見える安心・安全な商品を届けることができ、それがフードロスの削減に繋がっていければいいなと思う。

誰でも気軽に作れるようにしていきたい

まずはしっかりと“きりぼし大根”を製品化しある程度の数量を製造できるようにならなければいけないが、今後は他の商品にもチャレンジしていきたい。そして、地域の方たちが気軽に乾燥野菜を作れるようになって、そこからまた新しい“なにか”が生まれてくるといいなと考えている。

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