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Client's Voice #4 外資系投資銀行『勝っていくカルチャー』のある組織作り|バークレイズ証券副会長兼 投資銀行部門長 矢野雄彦氏

Tiglon PartnersのClient's Voiceシリーズ。本インタビューシリーズでは、採用ご支援実績のあるTiglon Partnersのクライアント企業のご担当者様にお話をお伺いしてまいります。

昨今ますます激しさを増す人材獲得競争の中、Tiglon Partnersがお付き合いしているクライアント企業様のビジネスのご状況と採用活動、Tiglon Partnersがご支援をさせていただいた事例についてもお話をお伺いしております。

Client's Voiceシリーズ第4回となる今回は、バークレイズ証券副会長兼、投資銀行部門長 矢野雄彦様にお話をお伺いしました。
Tiglon Partnersでは、バークレイズ証券・投資銀行部門(日本拠点)へ、合計4名のプロフェッショナル人材の採用をご支援させていただいています。


矢野様のバックグラウンド

ーはじめに、矢野様のご経歴について改めてお伺いさせていただけますか

通信業界からキャリアをスタートし、MBAを経て、1995年より欧州復興開発銀行(ロンドン)バンキング部門、メリルリンチ日本証券、リーマンブラザーズ証券会社、ドイツ証券株式会社、クレディ・スイス証券株式会社、そして2020年より現在のバークレイズ証券にて日本企業のM&A、資金調達、事業再編、企業再生等の投資銀行業務に一貫して携わってきました。

現在の組織、強み、ビジネスの状況

ー外資系大手証券会社を多数経験されている矢野様ですが、バークレイズ証券は入社される前の印象と、実際に中から見る景色とで違いはありましたか

良い意味で大きく違いましたね。正直なところ、以前の職場にいたときにはバークレイズは投資銀行業ビジネスの立ち上げ時期だったこともあったと思いますが、自分ではバークレイズを競争相手として意識していませんでした。

一方、入社して中から組織を見てみると、実は銀行としてはメジャープレイヤーの一社で特に日本の銀行・保険業界等の金融機関向けビジネスが8割以上を占め、銀行のカウンターパーティとして非常に存在感が強いということがわかりました。グローバル市場の中でも評価が高く、改めてバークレイズは大銀行なんだなということを認識しましたね。事業法人とのリレーションも想像以上にしっかりしていたのが印象的でした。

ー矢野様が着任されてから取り組まれた組織改革のポイントについてお聞かせいただけますでしょうか

まずは、組織のフォーカス、戦略を作り直すというところからやっていきました。人はいるけれど戦略がうまく機能していない、というようなところが以前の組織にはあったので、まずはそこを改革するところから始めましたね。

また着任当初、チーム内ではM&Aがビジネスのメインというような意識があったのですが、そのトレンドは10年以上前の話ですので、FXや債券などさまざまなプロダクトを扱うことができるマルチセールスになっていけるようメンバーの方向性を変えていきました。

先ほどお話ししたように、金融法人向けのビジネスは確固たる基盤がある中で、一般事業法人向けのビジネスをいかに強くしていくか、ということは私自身が着任以来取り組んできた大きなミッションのひとつです。

ー着任されてもうすぐ丸4年というタイミングですが、そうした改革の成果は感じていらっしゃいますか

そうですね。マーケットは2021年をピークに、2022年からは業界全体が厳しい環境下におかれていますが、弊社の日本の投資銀行部門は今年もチーム一丸となって成果を出せています。

直近の事例としては、ソフトバンク傘下の英半導体大手のアーム社のナスダック上場に際してバークレイズは主幹事の一社となりました。市場では『米系2社に加えて欧州系としてバークレイズが入ったんだろう』という見方をされている方が多いかもしれませんが、実際のところはソフトバンクグループ社が一番高く評価したグローバルな金融機関の一社が欧州系のバークレイズだった、という理由でこの案件を勝ち取ることができました。
また案件獲得の背景には、我々東京チームに対するグローバルチームの大きなサポートがありました。バークレイズ内でも東京の拠点はハイライトされており、社内でもこうしたプレゼンスが発揮できてきているのは、ひとつの成果かなと感じています。

ー現在のバークレイズ・投資銀行チームの強みを教えてください

投資銀行の定義も色々とありますが、ここでは投資銀行=キャピタルマーケットのDCMとM&Aを中心にしたコーポレートマーケットという点を前提にお話しさせていただきます。

バークレイズのDCMは、日系含めて日本でトップ5社に入る最強の組織です。またM&Aについては、数年で変化もあり、海外がどれぐらい強いかで変わる部分も多いですが、現時点ではPower & Utility、ソフトウエア、インダストリアルあたりが非常に強くなっています。

ー今後さらにどんなチームにされていきたいか、矢野様の今後のビジョンをお聞かせいただけますか

バークレイズは、日本において欧州系で最大の投資銀行です。将来的には、米系欧州系という垣根を超えて各セグメントで外資系トップ3に入る、さらなる強い組織をつくっていこう、というのが次なるビジョンです。

Tiglon Partnersからの採用のご支援について

他社との違いを感じた点

ーTiglon Partnersからは過去4名の採用をご支援させていただいております。そしてその4名のうちのおひとりは矢野様ご自身でもあります。ご自身のご経験も含めて、他の紹介会社と比較をして、Tiglon Partnersの人材紹介サービスに違いを感じられている部分はありますか

現職のバークレイズに移ったのは、信藤さんからいただいた一本のお電話がきっかけで、それがTiglon Partnersとのご縁のはじまりでもありました。
業界経験が長いこともあって、過去いろんなエージェントの方とお話をしたこともありますし、お話を頂いてもお断りするケースも多いんですよね。一方で信藤さんは、はじめてお電話でお話をした時から「このエージェントは何か違うな」と思わせるものがありました。ただ単に案件の話をするのではなく、その背景も含めて情報に深みがあって、ちょっと話を聞いてみようと思わされてしまう(笑)ものがありました。

採用をお手伝いいただく立場でのお付き合いが始まってからも、エージェントとして彼の右に出る人はいないと感じるぐらい厚い信頼を寄せています。
投資銀行業界のエージェントとして長い経験をお持ちのため、ネットワークの広いのはもちろんですが、情報の量と正確さ、そして深みが圧倒的です。各候補者の状況、特性や強みだけではなく、他社からの評判といったような情報までシェアして頂けるエージェントは他にはいないですね。
人材は、投資銀行ビジネスの要です。そういった意味でも、常々信藤さんからいただく情報を参考にしながら、ビジネスの計画にあわせた採用のプランニングをしています。一番信頼を置いているパートナーです。

ご支援させていただいた方々のその後

Tiglon Partnersからご支援させていただいた方々のご活躍の状況はいかがでしょうか

Tiglon Partnersのご紹介で入社したメンバーは、これまでの採用の中でもBest Hireだと言えるぐらいの活躍をしています。

そのうちのひとりは、日系大手飲料メーカーの外債の案件を2年連続で獲得するという偉業を成し遂げ、大手日系外食企業の海外飲食チェーン買収のアドバイサーの案件を獲得するなど、大活躍しています。
また、あとの二名も、大手飲料メーカーの子会社売却や、大手商社の海外子会社売却、日系製薬会社の海外での買収案件担当など、いずれもチームの柱となるような活躍をしています。
クオリティの高い人材をご紹介いただけることは本当に有難いです。

現在の採用活動・募集状況

現在の募集状況

ー現在の採用活動・募集状況についてお聞かせください

担当セクター、シニア・ジュニアに関わらず、将来バークレイズで活躍できそうな良い方がいれば、お会いしてお互いをよく知りたい、というスタンスでいます。
信藤さんにもその旨お伝えし、マーケットでどんな人材の動きがあるかは常に情報提供をしていただいています。

求める人物像

ーチームに合う方はどんな姿勢をお持ちの方でしょうか

結果にコミットできる人かどうか、というのは非常に大事な点です。
チームとして『勝っていくカルチャー』をつくるべく尽力していますが、もちろん業界の競争は激しく、勝つこともあれば、負けることもあります。
そんな状況下で、勝つことを意識できること、また負けた時には負けた理由を素直に振り返り分析して、次に勝つことにコミットできる、そんなアカウンタビリティのある方にぜひチームに加わっていただきたいと考えています。

Tiglon Partnersへのメッセージ

ーそれでは、最後にTiglon Partnersへのメッセージを一言いただけますでしょうか

今の私のバークレイズでの立場があるのは、信藤さんのおかげと言っても過言ではありません。信藤さんには、いつもお願いしたことを120%で返していただいています。より強いチームをつくっていくためには、ベストな人材の採用が必要不可欠です。これからもそんな採用にあたっての大事なパートナーとして一緒に歩んで行けたらと思っています。ぜひこれからも宜しくお願いします。

インタビュー実施:2023年10月


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