詩-東風(はるかぜ)-
けつかっちんのべっこう飴を
あまりの激昂で真っ二つにしたのは
天叢雲剣握った俺だ
宝具がまだ具だった時の
話が聞こえる何処かの居場所
商業利用の比率があって
そこに某の日出る国が出来て
あっと驚く文明作って
未来永劫続くと思った
その未来に残るものはなく
たまたま残骸 拾った誰かの
夢与太話が関の山
象形文字すら残っていない
それはミステリーではなくただのヒステリー
いつも感情交差のラウンダバウトが
人の記録を記憶に変える。
安吾の安酒語るは孫孫
そんな詩書き置き残した末裔
スサノオがたれで、タケミカヅチはたれぞたれぞ
イザナミ冥府に闇堕ちヘラって
イザナギ単騎短気で覗く
生死は夫婦でぐるぐる御霊
天照す誰かに海照女
-鳥に成れたら2人は幸せだったのかしら-
罵詈雑言の風の音
右脳に開く言語みたいに
だから八百万に神が
いると思った感じた昔
-気狂いじゃなくて気正気だったんだほんとはね-
ずっとずうっと正気だったのにね
だけれど風の音が打って変わって
罵詈雑言に聞こえない
ただの音だと感じる左脳で
そんなやつらが憚ったから
選ばれ者だけ神になって
選ばれない者神に祈って
それが安寧だと感じたんだね
本当は忖度たんてなくってさ
そこらじゅうに神は阿羅漢のごとく舞い溢れてる
架空写詩集『宵闇徒歩の命拾い』より
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