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極力お金かけない実践PR術、インディペンデントPRマンがゆるりと綴る課題解決のメソッドVol.15

【発表会、会見系オペレーション】
2010年初冬、東京ビッグサイトにてのK-POPグループショーケースライブと会見。会場のリハーサルタイムテーブルはおしにおしながら、一般ギャラリーの客入れ、そしてプレス受付に並びに並んだアジア日本混合の来場プレスの会場案内の時刻になりました。まず、取材・撮影スペース、エリアを設けていたのですが、そのエリアまでプレスを誘導するスタッフの手が足らず、しかも特にアジアプレスの方々ですが、「言葉の問題」もあり所定のエリアを大幅に突破され、国内プレスからは「きちんと仕切れ!」のお叱りの声が上がり始めました。
文化の違いでしょう。以前も北九州にて行われた10万人単位のロックコンサートにアジアのプレスが多数来場したのですが、〝プレスか非関係者なのか、観光客が混じっているのか見分ける術がない〟〝撮影禁止指定タイム場所など守ってくれない事が多い〟整理、オペレーションにえらい思いをしました。
その再現と思いました。撮影エリアはカオスになりました。
会見とショーケースライブ行うステージは、撮影エリアのある地上から3mは見上げる仰角にて、相当引かないと取れない建て込みでした。
カメラマンや記者さん方からも、「撮れないじゃないか!」の罵声が飛びました。
ステージ上における、猛獣檻前のメンバーフォトセッションにて、何とか挽回してやろう!と誓いましたが、不幸は起こりました。
会見、フォトセッションあとのショーケースライブ、1万人ものギャラリーはそのライブを観に来ているのです。リハーサルや会場仕込みがおしにおした皺寄せはPRのために用意したゾーンに押し付けられました。
「これ以上おすとライブの開始もおす。会場の時間延長料金が発生するぞ!」

当日は一時が万事、このステイタスでしたので、取材撮影エリアの取り仕切り、プレスからのクレーム対応、フォトセッションの運用もほぼ全て僕の判断で現場対応にしました。

タイムテーブルの進行まきが、この会見の一番肝なフォトセッションの時間の短縮という形に寄せられました。プレスを高いステージ上にあげ、メンバーを猛獣檻前に割り付け、撮影は開始されました。
プレスから、様々なポーズリクエストが飛びますがステージスタッフからは「(時間を)まけ!」の指示が容赦無く飛んできます。
僕はステージ上のプレスを観つつ、「これでいいだろう!」のタイム感判断でフォトセッションを締めました。5分あったか無かったかでした。
フォトセッション終了あと、スポーツ新聞の記者さんに呼びとめられました。「こんなひどい仕切りの会見見たこと無い!」と激しくお叱りを受けました。僕は結果として不様な仕切りになってしまったことも恥じ、その記者さんに平身低頭お詫びしました。
しかし、翌朝、
その記者さんの記事がステージ上写真入りで、アタマで載せてもらっていたのです!
信じられない、とともに、
「記者さん有り難うございます!」と心の中で噛みしめずにはいられませんでした。また、PR広報としてのリテラシーを教えてもらった事に未だに感謝し続けています。
(続く)


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