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Rock'n'Roll Children

Go Go Go Ahead, Go Go Ahead,,,

ステージに立つまで2時間を切る。1人まなみ号に乗り風を切る。
4人いたはずのメンバーはすでに2人しか残っていない。1人は失踪し、もう1人はもう。。

そして”君”だけが残った。。1人墓に横たわる”君”に会いに行く。

ストリートに怒りをぶつける若者 追い詰められて袋小路
電波に乗せこの唄をオマエに 俺たちの言葉が聞こえるか

墓に埋まる”君”の横顔を注視する。”君”は、よもや一向に起きる気配がない。
瞳の奥に潜む微かなアツい情熱に流された、一筋に光る紅雫。
今となっては握りしめることさえできない、私の左手を染める赤黒い悪魔の印。

起きない”君”へ悪魔を宿した左手を置き土産に、背を向ける。”君”が起きない中で、アツさを取り戻したのは私のこめかみだった。

左手が拳を握る。
拳はアイツの元を離れ、錆びたフェンスへと飛びかかる。

孤独への怒りか、それとも寂しさか。背水の陣、液晶の鏡を前に電波ロックを祈る。
少年院のダチにも届いてっかな。

オマエたちの苛立ち分かっちゃやるが 今日もそれで終わっちまうのか

破壊したフェンスの穴から、もういっそ逃げ出そうか?南国なんていいよな。
だが、俺の3.25事変はそんなもんなのか?伝説作らずして終わってたまるかよ。

憎むべき相手は巨大に構え あの手この手で窮地に落とす
ジタバタしたって逃げられない でも俺たちを見ろくたばらねぇ

社会がオレらを指差す。教師がオレらにツバ飛ばす。
オレらの周りを取り囲むバカども。文句言いたい奴をあげればキリがねぇ。そんなくだらねぇ奴らに構ってる暇もねぇ。
どんだけ俺を苛立たせようと、こっちは覚悟ってやつキメてんだ。どんな卑怯な手使ってこようと、オマエらはくだらないのさ。それを”オレら”が証明してやる。

煙と悪臭の街角だけが オマエらの住処じゃないはずだ

いつまでもドブすすってると思ってんなよ。オレらの腹ん中に溜まったくっせぇドブ、隙見せた瞬間にオマエの顔に吹きかけてやんよ。

ああ、今度はオマエがゴミ食って生きる番さ。暴動の準備は整っている。栄光はすぐそこだ

Oi Oi Oi! 突き進め
Oi Oi Oi! 兄弟たちよ
Oi Oi Oi! 闇の中でも
前進だけがオマエの讃美歌

ハコに突っ込む。
基地で待つ兄弟へと届け。
迫り来る闇に拳を突き出す。
そして、私のカラダが眩い光線を解き放つ。これで最後だ。

さあ、言ってみろオマエの希望の光は 後悔の連続か崩壊の美学か
孤立を恐れるな何ができる 絶望を恐れるな何ができる

仲間が全員私の元から離れた?そんなこといつ言った。

ステージに立つと精鋭部隊が現れる。

「左手も仲間も失ったところで大した痛手じゃねえ。さあ、電撃作戦の始まりだ。」

とだけ言い放つと、私は生命エネルギーを爆発させる。

やるべきことは山積み 明日のこととは言えないぜ

ロックンロール開始!

Oi Oi Oi! 突き進め
Oi Oi Oi! 兄弟たちよ
Oi Oi Oi! 闇の中でも
前進だけがオマエの讃美歌

こうして、ロックンロールが国境線を無くし、私は伝説となった。

もちろん、あのバンドの不協和音は、今でも地下深くで英雄の鎮魂歌としてつんざいている。





この物語はハーフフィクションです。実際の人物、団体との関わりは根強いですが、妄想でのみ起きた伝説かもしれません。あらかじめ、ご了承ください。

エッセイに続くかも?

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