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『地頭力を鍛える』:32のキーワードで学ぶ思考法

今回は細谷功さんの「『地頭力を鍛える』:32のキーワードで学ぶ思考法」
です。
AI時代に人間が必要とされる自分で考える力である「地頭力」を鍛える思考法が書かれています。

【1】基本の思考法を押さえる

1. 戦略的思考:いかに並ばずに人気のラーメンを食べるか?
戦略と戦術の違い
戦略は長期的な視点、かつ全体的な視点を指す。
戦術は「いかにして戦うか」で、「そもそも戦う必要があるか」を考えるのが戦略である。
行列のできる店で人気のラーメンが食べたいならば、「並ばないで食べる方法」を考えるのが戦略的思考である。

2. ロジカルシンキング:誰が見ても話しがつながっているか?
論理的である=「誰が見ても」+「話がつながっている」

3. 仮説思考:プロジェクトは「最終報告」から考える
不確実性が高い環境では、「すぐに」「ある情報だけで」仮の答えを出す仮説思考の必要性が高まる。
「結論から考える」ことで、時間や情報がない場面でも、最も効率的に目標達成、問題解決にたどり着くための思考(=思考のプロトタイプ)が仮説である。

4. フレームワーク : 良くも悪くも「型にはめる」
フレームワークとは、客観的な思考の「型」
自分だけで作りあげた偏った思考、「思考の癖」を矯正してくれる。

5. 具体と抽象 : 思考とは「具体→抽象→具体」の往復運動

6.  「なぜ?」: なぜ「why?」だけが特別なのか?
5W (why, who, what, where, when) の中で「why」以外の「4w」が「点」で知識を問うのに対して、「why」だけが線でつなげる質問となる。
例.
A社の社長は誰か?(who)
答え:B氏

A社の社長はなぜB氏なのか?(why)
答え:●●事業で業績を上げたから
なぜ、それが社長になる理由になるのか?
答え:成長期には形になった製品を大量かつ効率的に販売する人が評価されるから

→ whyを繰り返していくとより深い示唆が得られる
 

7. アナロジー思考:アイデアは遠くから借りてくる
他の業界やビジネス以外の世界で行われていることを、自分の業界や製品・サービスに適用できないか、と考える「遠くから借りてくる」思考法。
例. 
手羽先とカニの共通点は何か?
答え:食べるのに時間がかかって手が汚れる

→ 一見全く異なる2つの事象から特徴としての共通点をみつけるのがアナロジー思考。
UberやAirbnbのようにデジタル化が進んだ世界では、これまでのビジネス以上にそのような業界や商品・サービスを越えたアナロジーの応用が進む。






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