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BRAIN DRIVEN: パフォーマンスが高まる脳の状態とは

今回は青砥瑞人さんの「BRAIN DRIVEN」です。
日常生活に役立つ応用神経学について、モチベーション、ストレス、クリエイティブティに沿って分かりやすく説明してくれる一冊です。
人間の要である脳を理解すれば、他人よりも効率的かつ効果的に生活することができます。

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【1】モチベーションのメカニズム

1-1. モチベーションの定義

脳の高次機能または学習に関わる行動を直接的に誘因する、体内及び脳内の変化を認識した状態

つまり、
「刺激」(誘因)→ 「変化」(体内および脳内)→ 「認識」した状態

モチベーションは点ではなく、報酬回路として認識するところまでを線としてとらえる


1-2. モチベーションに関わる神経伝達物質

ドーパミンとノルアドレナリン
両方とも高い状態がモチベーションが最も高い状態

ドーパミン
何かを「探し求める」時に放出される
好奇心をもったり、何かをやってみたいときなど

ノルアドレナリン
闘争・逃走本能に役割を果たす交換神経と連動して放出される
ただし、挑戦していることが難しすぎたり、大量に発露すると
コルチゾール(もうやめたい...というストレスホルモン)を生む

★難しくて失敗しても、失敗の原因を素直に認識し、成長への栄養素ととらえると学習モチベーションへつなげられる


1-3. モチベーションを育むためのヒント ※一部のみ
・ドーパミンを即している状態を知る
 seek,want,try,likeを感じる状態を知る
・うきうきワクワクを大切に
 わくわく時間を活用して他のことに集中するのも有効的
・感情と友達に
・ドーパミンを即している状態に気づき味わう
・ポジティブな感情を増やし、味わう
・いいとこ探しセンサーを鍛える
・苦痛をたしなむ
・違和感や葛藤を大切にする

【2】ストレスに対する理解の必要性

2-1. ストレスの役割
①受け取った情報がどのような意味や役割があるのかを伝える
例. ナイフを持った人を見た時のアラート

②記憶力を高める
ストレス反応が起こると記憶定着率が高まり、学習成果が高まる

③直観力に影響する
感覚的・情動的なアラートを発する
例. 「何かおかしいからやめておこう」と思うう時など

適切なストレスは集中力・論理的思考力・記憶力を高めてくれる

2-2. 避けるべきストレス

①過剰なストレス
ストレスが過剰だと「思考停止」に陥る
例. オレオレ詐欺はストレス状態に陥るため正常な判断ができにくい

②慢性的なストレス
ストレスでコレチゾールが出続けている状態は、うつ病を誘発する
例. 嫌なことを何度も思い出してしまう
嫌な環境にずっといないといけないなど

その他、望まないストレス(wifiがつながらない等)の不要なストレスはなるべく排除するようにする

2-3. ストレスと上手く付き合うヒント ※一部のみ
・ストレッサー(どこからストレスを受けているか)を整理し、想いを乗せる
・高すぎる予測値・期待値を調整する
・「~すべき」「普通は~だ」という無意識バイアスを外す
・モヤモヤを受け入れる
モヤモヤするのは脳が学習している証拠

【3】クリエイティビティを育む

3-1. クリエイティビティとは

「創造」とは、周りの評価に関わらず、本人にとって新しく価値のある情報や刺激を脳内で生みだすプロセスをいい、その能力をクリエイティビティという

3-2. クリエイティビティを発揮するには ※一部のみ
・クリエイティビティは後天的に育まれると信じる
・Use it or Lose it
脳の細胞は筋肉と同じように使えば太くなるが、使わなければ消滅する
・Neuro fire together wire together
神経細胞同士は同時に活性化されることで結ばれる

【4】感想

ボリュームのある一冊で、新しい発見もあったので面白かったです。
中でも「Use it or Lose it」の原則はドキッとしました。
最近あんまり頭使って考えていないので、脳細胞が消えてしまわないように頑張らないとなっと思いました。

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