それは誰のためのもの?

「創作活動がしたいんです!」と言うと、
決まって「誰に向けて?」と聞かれるのだけど、ここで私は困ってしまう。

だって誰かのためにというよりも、ただ自分が創りたいだけなのだ。
もちろん創り終えたあとはそれを他人に見せたい欲が出てきてしまうのだけど、創っている間はひたすら自分が楽しくて書いたり描いたりしているのだ。
自分の中で渦巻いているモヤのようなものを、カタチにして出していく。その作業過程が楽しいし、出してあげることでスッキリもする。

創作することを生業にするならば、この自分本位の考えはアウトなのかもしれない。
届けたい相手があって、真にその人のためになるものを創ることで初めてお金が貰えるんだと思う。

私自身、自分のための創作が他人のための創作に比べて未熟に感じられて気負うこともあったが、一周回って、届けたい相手が出てくる日までは、自分のために創作をすればいいのかなと開き直った。

届けたい相手はいつか現れるかもしれないし、永遠に現れないかもしれないけど、
創作活動はどこまでも自由なもの。
その日までは、自分自身へ絵手紙を送る気持ちで創作と向き合いたい。

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