組織と個人のwin-winな関係

先日、とある会社の採用面接を受けたときのこと。

面接官から「我が社において、あなたが発揮できる強みを教えてもらえませんか?」という質問が飛んだ。
そのとき私は口にこそ出さなかったものの、反射的に心の中で「逆に、御社は私にどんな強みを見出してくれますか?」と呟いていて、そんな自分に驚いた。

これまで何度も面接を受けたことはあるが、そのように感じたことは一度もなかったし、面接官に対して特に反抗心を抱いたわけでもなかった。

自分でもなぜ今回に限ってそんなことを思ったのか考えてみたところ、
大組織と小規模組織の双方に勤めてみたことで、
「雇う側(組織)と雇われる側(個人)の関係性の捉え方が変化した」のに思い当たった。

職員が何万といる大組織では、個々人の能力を配慮した上での配置換えなど不可能に近い。
空いたポストを補充するためだけに適性がなさそうな部署に送り込まれることもある。
「組織運営のために個を殺す」ではないが、組織側にとっては個々人の強みなどさほど重要ではない。

一方で数人しかいない小規模組織では、個々人の能力を最大限に活かしていかないと組織は発展せずに潰れてしまう。ポストに捉われず、必要なことを出来る人がやって補い合っていく。
組織側としても個々人の新たな強みを発掘して、「組織存続のために個を活かし」ていくことが大事なのだ。

だから直近を小規模組織で働いていた私は、自然と「組織の方でも私の強みを発掘してくれるのですよね?」という冒頭の発想に至った。

かなり極端な持論かもしれないが、
これからはこういった
個々人が一方的に組織に貢献するだけでなく、
組織の方でも個々人の潜在的な強みを発掘していくという相互的な関係性を構築するべきなんじゃないかなあと思った。

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