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耳と音と時代

すっかり春の陽気になって、桜の声が聞こえてきたこの頃。

東日本大震災から10年。
その節目年に、余震と言われる大きな地震やCOVID-19。

私たちが感じている時間という単位は、宇宙規模で考えるとすごく短くて、宇宙のシステムにお任せするしかなく、人は何もできないことってたくさんあるなぁ、と思わずにはいられない日々。

どうしたって不安なことが浮かんでソワソワしたり、体にも不調が出ている人もたくさんいる様子。(マスクだけで考えても、呼吸の制限、ものすごくかかってますから!)
ヨガの智慧で、認知を修正して、さらっとやり過ごしたいところです。


先日、Club houseで、時代の移り変わりの話をしている方がいて、耳と音について、『おお、そうだよね!』と思ったことがありました。

そのお話では、人間の文化・社会の発展は、物→思考→感覚と重点がおかれながら移りかわっているよね、というお話でした。

そう考えてみると、文化や文明の発展は人間の欲求によって発達し、変化し続けているなぁ、と。
産業革命時代には、まずは物理的なモノや経済、その後、心理学や人間の行動学などが研究されマインドが満たされ、今は共感や繋がりが大切と言われて、フィーリングを満たすことにフォーカスが当たっている。
どんどん微細なものに移っているなぁ、という印象。

そして、Clubhouseやpodcastのように、耳を使う音声SNSが、最近は人気

家庭にコンピュータが浸透してきたころから、流行ってきたツールをサラッと思い出してみると、人と人のつながりから「マインドや心」を満たすSNSがブームになり、それからしばらくして、YoutubeやInstagram、TikTokと「見る」ことで新しい発想が生まれるような「目」を満たすツール、そして、昨年ぐらいからは、podcastが再燃しつつ、Clubhouseのような音声SNSが大人気
これはもちろん、「耳」。

そうやって考えてみたら、とても面白いです!

昨年は「風」の時代到来!という話題がたくさん聞こえていて。
ファッション誌からネットニュースにまで書かれているのを見かけました。ここからは、軽やかに自分らしく、自由な価値観に、社会が変わっていくでしょう、といろんなところで言われています。

でね、「耳」って、アーユルヴェーダでは、風のエレメント

ヴァータという風のエレメントは、空元素と風元素を素に作られます。

音は、空間が振動して初めて音となります。
空間が音を存在させ、音を運び、そして、それを聴覚でとらえて、認識されます。
そんなことを想像してみると、耳が風のエレメントなのも納得です。

そして、そう考えると・・・
「風」の時代に、音・聴覚を満たすものが人気!って、当然と言えば、当然
面白いなぁ、と思いませんか?
人間はまるで自分たちの力で、何かを作り上げていると思いがちですが、人間の力だけで時代や流行を生み出しているのではないと、つくづく思うのです。

風のエレメント(ヴァータ)の特徴は、「変化」変わり続けること。
(逆にいえば、同じことをコツコツ続けたり、積み上げたりするのは不得意!)

ヴァータは、好奇心が旺盛で、新しいものをどんどん生み出したり、いつも新しいものを探しているイメージ。理解も早いし(誤解も多い(笑))とても行動が軽やかなのです。

しかし、増悪すると、生活やサイクルも不規則になりがち。。。
全てのバランスが崩れていくのです。

身体でいうと、呼吸や排泄、神経系の伝達、筋肉や細胞の働き、全身のバランスなどを司っているので、ヴァータのバランスが崩れると、体のバランスは崩れます。そして、ヴァータは、神経系を司っているので、とても反応が敏感です。

バランスをキーにすることは、これからの時代、とても大切になってきます。

Clubhouse疲れなんて言葉も聞きますが(笑)、疲れたなー、というときは「聞く」ということに対してフォーカスをあててみて、取り入れすぎず、音にまみれすぎず、必要じゃない音は消して無音の時間を作ったり、静寂を取り入れて、休ませてあげることも効果的です。

前にも書きましたが、通常、耳のケアは「温めて緩める」が基本です。
アーユルヴェーダな耳のケア

日本にも、耳を揉むという健康法も多々あります。
藤本靖氏の『1日1分であらゆる疲れがとれる 耳ひっぱり』という本では、「耳を引っ張ることで【頭の芯】と【体の芯】が正しい位置に戻る」とのこと。

ここでいう【頭の芯】というのは頭蓋骨のほぼ中心にある蝶形骨のことだそうです。ストレスや体の歪みから蝶形骨がずれてしまうと、蝶形骨のすぐ上にある視床下部の働きが低下 = 自律神経の働きに不具合がでる、ということになるので、やはり、身体機能のバランスは崩れます。

ちなみに、【体の芯】とは横隔膜のことを表しているそうです。
横隔膜も柔らかく動かせるようにしておかないと、呼吸をはじめ、内臓の働きが弱くなります。

こんなところからも、呼吸をコントロールするヨガが、健康に良さそう!ってことにも繋がります。みんながみんなヨガがいいとは思いませんが、いろんなアプローチの引き出しをそれぞれが持っているといいですよね。

細胞全て、バランスが大事!

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