豪雨を越えて～友情と優しさに包まれた秋田の旅～

旅とは、どの旅も忘れられないものです。

カバーにしているのは、今描いている途中の角館の武家屋敷。

秋田旅行に行ってきました。
クラウドファンディングで資金を募っての旅でした。

自分のデザインした田んぼアートを見る、という目的の旅でしたが、結果としてその目的は果たせませんでした。

2024年7月。
秋田・山形地方を襲った集中豪雨。
この豪雨のため旅路が寸断されてしまい、田んぼを見に行くことが叶わなかったのです。

しかし、この豪雨は友達の優しさを更に感じさせてくれる結果となりました。

秋田県に着き、鷹ノ巣駅周辺に泊まった私。
翌日は田んぼアートを見るために、秋田内陸線に乗って列車の旅をする予定でした。
途中の駅で食事をする予定で、その駅では予定していることがいくつもありました。

しかし。
列車が動くことはありませんでした。
豪雨により、路線も道路も寸断されてしまったのです。

朝そのことを知った私は、途中の駅で合流する予定だった青森県在住の友人に連絡を取りました。
友人は家に猫を留守番させているため、昼に茨城と横浜から来る友人と合流して食事を終えたら青森に帰宅する予定でした。

しかし、列車が動かないことを知った友人は、車を鷹ノ巣へ。
そのまま宿泊予定地の角館へと、遠い距離を乗せてくれたのです。
途中駅で合流予定だった茨城と横浜の友人とも角館で無事合流。
みんなで少し遅い昼食をとることができました。

そのまま青森の友人の車で角館観光に。
秋田・山形の被害が少ないことを祈りつつ、小さな旅を楽しみました。

みんな田んぼアートが見れなくても、無事に会えたことを喜び合い、またどこかで会おうと固く約束をして別れました。

とても印象的な旅になりました。

秋田・山形の復興は今からです。
私は自分にできることを、やるべきことを、しようと思います。

ありがとう。