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おばさん一人旅#2 どうしてもソウルでモクサルを食べたくて1人で行ってみた


モクサルとの出会い


今年の夏のこと。
会社から毎年支給されるバースデー休暇を利用して家族の了解を得て一人旅に行くことにした。

期間は2泊3日と限られていたし、諸条件を考慮して行き先をソウルに決定。

さてさてソウルで何をしようかね、とソウル一人旅のブログを読み漁っていると、ふと『モクサル』という単語が目に入る。
モクサルとは、豚の首から肩ロースにかけての部位の肉のこと。
韓国焼肉と言ったらサムギョプサルが有名だけど、それと比べて脂が少なく味が濃いらしい。

もちろん食べたことはない。
焼き肉だってカルビよりもロースが好きな私としては、それは食べ無いわけには行かない。

東大門市場近く、支店も数多く出来ている有名な焼き肉店。
お一人様の外食文化がまだまだ浸透していないソウルで1人で入店させてくれるお店は少ないのだが、ここは1人でもOKとのこと。

大人気でいつも並ぶらしいので、比較的空いているオープン間際を狙って入店。
もちろん人生で1人焼き肉屋なんてしたことはない。

いざ、初めての一人焼肉へ

お店のドアを明け、不安げに指で1人だと告げたらあっさり入れてくれた。

問題は通された席よ


窓側で外の景色を見ながらの食事は良いのだが、背中側は壁。そしてなんとそれ以外の全方位を女性グループに囲まれるポジション。
どうやら彼女らも全員日本人のようだ。

通された席の場所

イケメンウェイターのお兄さんに案内されて、私の席の隣にあたるグループの後ろの狭い隙間を申し訳なさそうにすり抜けて席に着く。

気まずい。


そして二人前のモクサルを食す


『あのオバサン、1人で焼き肉なんてさみしー』
とか思ってない???

などど内心ドキドキしながらもそんな心理を微塵にも悟られまいと、クールにモクサルを2人前注文。
(2人前食べれば1人でもOKと説明された。)

韓国では店員さんが全部焼いてくれるシステムのようで、カタコトの日本語ができるお兄さんが付きっきりで焼いてくれる。

私「これ、なんですか?」
お兄さん「ネギのキムチです」
私「へー。珍しい~」

シーン…

気まずい。

韓国語ができれば色々話せるのに、
会話が続かない。グヌヌ…

お肉が焼き上がったらお兄さんは別のお客さんのお肉を焼くためにいなくなり、周りのお姉さんグループは楽しそうに談笑しながら昼間っからビールやらマッコリやらじゃんじゃん追加して料理を楽しんでいた様で。
正直ちょっとうらやましい…
いいなぁ、楽しそうだなぁ。

私は、と言えば。
そんな賑やかなグループに囲まれて黙々とモクサルを食す。
私はここに存在しないとでも思ってくれ、なんて願いながら…
この席は嫌だってはじめに言えばよかったかな、今からじゃもう遅いよな…

心穏やかに食事したかったよ…

一人焼肉デビューはなんだか微妙な感じで終了

帰り際、『オイシカッタデスカ?』とお兄さんに聞かれた。
座席の件以外は本当に親切にしてくれたし、美味しかったと返したけれど、お肉の味は正直言うとあんまり記憶に残ってない。

今回の学び。

  • 席が気に入らないときはちゃんと言おう!

  • なんやかんや言っても、焼き肉は1人よりグループで食べる方がきっと楽しい

  • 次回は開店間際よりも閉店間際の方が良いかもしれない(またやるんかい)


それでも。
結果はともかく、ひとり焼肉できちゃったぜ!とまた変な自信がついた。
焼肉は大人数の方が楽しいってことも実際にやってみて理解した。
でも、一人が楽しいこともたくさんあるからね。
さて、次はどんな『1人○○』しよっかな?


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