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イスラエル・パレスチナの戦争から考える世界の秩序

10月7日のハマスによる突然の攻撃からパレスチナとイスラエルの間で戦争状態が続いています。私たちが生きているこの時代に、湾岸戦争、中東戦争、ウクライナ戦争など、多くの市民の死者を出すような暴力が発生し続けている状態に対して私たちはどのように関わっていけば良いのでしょうか。 今podcastを通じて憲法を学んでいるところなので、少し広い視野で国際的な秩序はどのように存在するのか、もしくはその国際的な秩序はどのように設計可能なのかという視点でパレスチナ問題について考えを深めたいと

    • 日本国憲法、お前はもう死んでいる

      色んな方面から罵声が飛んできそうな過激なタイトル恐縮ですが、タイトル後半のセリフはご存知の通り、漫画『北斗の拳』で主人公の北斗・ケンシロウが、伝説の暗殺拳「北斗神拳」の奥義により相手を自分の死に気付かぬ内に葬り去った際に使用する決め台詞です。 これは憲法についてのよくある「護憲派VS改憲派」議論における改憲派を意図したものではありません。むしろ、そのような二項対立的議論から距離をとって、憲法の是非よりもむしろ憲法の輪郭について、憲法というシステムがどうあるべきなのか、私たち

      • セロ弾きのゴーシュとかぐや姫から観る学びの構造

        学ぶことで自由と不自由を得る 「学ぶことで自由と不自由を得る。」これは、以前収録したpodcastで「なぜ勉強するのか」というテーマで話しをした際に出てきた命題でした。 これは、女の子が馬を描く話の流れから出てきました。女の子は馬を馬だとは知らずにただ綺麗だからという理由で馬を書いていたのですが、それを馬というものだと教えられた日からうまく描けなくなってしまったというお話でした。とても身に覚えのある話です。 生まれた時は自由である私たちだが、生きるためには勉強が必要でそ

        • 未来を持たないストリートミュージシャン達と僕

          未来を投げ出すバックパッカー 僕は大学を卒業してすぐに旅に出た。ありきたりだが、いわゆる自分探しの旅である。大学を卒業するまでの自分の人生を振り返ってみると、(これまたありきたりな表現なのだが)何かのレールに乗って生きてきた人生のように感じる。しかも、そのレールを走る電車の周りは霧に包まれていて、列車の中には他の同乗者が階級別の席に座り、みんなが同じように車窓から霧がかった景色を見ている。 「なんのために生きているのだろうか。」このような生きることへの疑いが当たり前のよう

        イスラエル・パレスチナの戦争から考える世界の秩序

        • 日本国憲法、お前はもう死んでいる

        • セロ弾きのゴーシュとかぐや姫から観る学びの構造

        • 未来を持たないストリートミュージシャン達と僕

          「ねぇねぇ、どうしてデザインを勉強するの?」

          タイトルは、小学生向けデザイン教室のカリキュラムを考えている際に、子どもの声で僕の脳内に出現した。この「何で勉強するの?」という類の質問は、子どもが大人を困らせる質問ベスト5に入るのではないかと思う。ちなみに、「サンタさんっていないんでしょ?」も、ベスト5に入ると思う。後者は、子どもの夢を奪いたくない欲求と自分に嘘をつきたくない欲求のせめぎ合いから来る困惑であるのに対し、前者の問いに対して大人が困る理由は、大人もその理由に対する納得解を持っていないからなのではないかと思う。当

          「ねぇねぇ、どうしてデザインを勉強するの?」