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手作りタルト・タタン


タルト・タタンとは、
りんごがたっぷり入ったケーキです。
12/24に母と一緒に作ったときの、
日常の一コマを記していきます。

りんごの皮むき競争


たくさん使うし、3個半皮むきしないとなと、
私が1つ目をむき始めていると、
「お母さんな、昔から皮むくの速かったんや」
と自慢しつつ、おもむろに一つむき始めた母。

すると、スルスルと手際よくむき始め、
私がまだ半分しかむいてないのに、
すぐに私と同じ所まで追いついてきました。

「やばい!負けてまう…!」
と言ってる間に、母の皮むきは終了。
「まあ、これが主婦歴30年の実力やな。」

ろくに家事をしてない一人暮らし6年と、
毎日家事をしている主婦30年の間に
「継続力」という、大きな壁を感じました。



バター、あんかで溶かす

タルト・タタンの構造は、
上から、カラメル、りんご、生地の順になっており、生地の部分にはバターが必要です。

ケーキを手作りしたことがある人は
知ってる方もいると思いますが、
バターは室温まで溶かさないと混ぜにくいんです。

が、予めにボールに入れていたものの、
冬だからか固いままのバター。
レンチンできる素材のボールに入れてないし、
洗い物増えるからボールを変えたくない。

困った私達は、
まずは、電気ストーブの前でバターを温める。

「お母さん、あかん。まだ固いわ。」
「えぇ〜、お母さんに貸してみ。」
とバターを泡立て器でコテンパンにする母。
しかし、それでもバターは固いまま溶けない。

その時、ふと閃いて、妙案だと思った私は、
自分のあんかを台所に持ってきました。
そして、あんかの上でボールごとバターを温める。数分すると、ようやくバターが溶け始めました。
バターに勝った、と思った瞬間でした。

私がカチャカチャとバターを混ぜていると、
「もっと速く混ぜな、次でけへんで。」
と、泡立て器をとられ、母の高速混ぜがスタート。
私の速さが、ポケモンのプクリンくらいなら、
母はサンダースくらい速い。
さすが、主婦歴30年。
泡立て器高速混ぜ部門なら、四天王にも勝てる。

プクリン
サンダース


カラメル型流し

生地作りの間に、カラメルを作った母は、
型にカラメルを流し入れます。

「こっからは、スピード勝負!早よせなカラメル固まるから、りんご型に入れていって!」
言うが早いか、カットしたりんごを次々と型に放り込む母。
私も母と被らないように、りんごを入れていく。
何も言わずとも、被らないようにできるのは、
さすが親子というところでしょうか。

型にりんごを敷き詰めた


てんやわんやの型抜き

りんごを敷き詰めた型の上に
最後に生地を流し入れてオーブンへ。

焼き終わる頃には、
部屋中にカラメルの香ばしい香りが充満していて、
母も私も、焼き終わるのを楽しみに小躍り。

母と私は、日常的によく小躍りするけど、
他のご家庭では、どうなんでしょうか。
皆さん、お家だと踊りますよね…?

そして、焼き上がりがこちら。

焼き立てアツアツ

実に美味しそうな出来栄えと香り。


シフォンケーキなどは、
まず冷まして、食べる前に型抜きをします。

でも、タルト・タタンは、焼き立ての状態で、
型とケーキの間をヘラで型抜きするそうです。
(母が料理教室で習った情報によるとです。)
その後、生地が下になるように、
皿にひっくり返して、冷ますらしいとのこと。

型抜きは無事に終わり、
皿にひっくり返す段階で問題発生。

ケーキはアツアツで、
更に、カラメルがこぼれて持ちにくい型を、
片手で持って、もう片方の手で持った皿に
ひっくり返す芸当なんて、素人には到底できない。
勿論ミトンを装着してるので、
ドラえもんの様にしか手指は動かせない。

母と二人で、「私が皿持つから」
「いや、私が型ひっくり返す」など
お互い笑いながら、わちゃわちゃして、
何とかひっくり返すことに成功!
しかし、母のミトンは
カラメルでベットベトになってしまい、
「めっちゃ汚れてる〜」と、また二人で大笑い。


いただきます

タルト・タタンの横に、生クリームを添えて
美味しくいただきました。

盛り付け時に崩れるのはご愛嬌


母と一緒にケーキを作るのは、
ベテラン主婦の技も見られるし、
何より、一緒に作る作業が、とにかく楽しいです。

また来年も、一緒に作ろうな。お母さん。


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