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心的外傷と回復

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「心的外傷と回復」第2章:恐怖

この章は人間への理解が進み、連想や洞察も止まらなかった。ぜひ本を購入して読んでほしい。この章は侵襲的な予感がしたので第2部「回復の諸段階」まで飛ばしたかった。その気持ちを堪え一度通しでじっくり読んでみると、より理解が深まったことは言うまでもなく、漸次的な曝露に近かったのか、耐性があがったように感じた。それもまたすこし自信になった。
一部引用しつつ、ほぼ連想になる。なお、個人の特定を避けるため事例は

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「心的外傷と回復」第1章:歴史は心的外傷を繰り返し忘れてきた

心的外傷が生じるような人災にともに立ち向かっていく第三者の存在は非常に助けになるとともに、そのときその第三者もどこか傷ついてしまう悲しさに思いをはせた。それを思うと誰にでも話せないという気がして、なお「孤立無援」に陥るというメカニズムなのだと思う。そこで対人援助職という職業が生まれてきたのだろうか。
この章で気になった箇所(ごく一部)を引用し、連想したことを記す。なお、個人の特定を避けるため、事例

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「心的外傷と回復」序

前回の記事を書きながらふと久しぶりに「身体はトラウマを記録する」のフレーズを思い出し読みたくなり、今の自分が読むとさらに深く畏敬の念を抱いたため、丁寧に読みたいと思った本について章ごとに心に残った文章と感想と事例(特定を避けるため多少の改変)を残していきたいと思う。
※注意:こちらは読書記録および本書に基づいた自己分析をすることを主な目的として書いているものである。自分のためだけだと性格上続かず、

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